2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

トレヴェニアン『ワイオミングの惨劇』読み中。平行して短編集(アンソニー・ドーア『シェル・コレクター』、アリステア・マクラウドの2冊)もすこしづつ。どれも極上の逸品ではありますが…暑い暑いよ、もう昼間は読む気力が上がりません。まぁ夜と朝にぼち…

海猫沢めろん『左巻キ式ラストリゾート』[bk1]

一部で妙に(というか妙な)評判をとっているこの作品…記憶を持たない少年が目を覚まして見いだしたのは、エロゲー的にステロタイプな12人の少女と、彼女たちが棲みついている“学校”と、そこで今まさに繰り広げられている連続レイプ事件だった…というくく…

『海の上の少女 シュペルヴィエル短篇選』[bk1]ってもう出てるんですかー。

復刊ドットコムのメールから抜粋。“打ち合わせのために、天沢退二郎先生のお宅にお伺いいたしました。(中略)そして、打ち合わせの中で、天沢先生は衝撃的な発言をなさいました。先生は「オレンジ党」シリーズの続編執筆への意欲を口に出されたのです。” _…

早川書房2004年7月の新刊からチェック ・『激震』 ジェイムズ・ダレッサンドロ/菊地よしみ訳 ・『狗』 小川勝己 ・『小説探偵GEDO』 桐生祐狩 ・『探偵学入門』 マイクル・Z・リューイン/田口俊樹・他訳 ・『ドクトル・マブゼ』 ノルベルト・ジャック…

↓附記

しかし“密室の天井に焼きついた人影”の馬鹿馬鹿しくも豪快な真相が、ミステリ読みの人にはどう捉えられるのか…すごーく気になりますね(笑)。

村崎友『風の歌、星の口笛』[bk1]

1:すべてが機械化されマムと呼ばれる存在に管理されている世界で、壊れるはずの無いロボットペットが動かなくなる事件を皮切りに、この世界の秘密にかかわることになる探偵。2:ある目的のため存在する惑星プシュケに250年の時をかけてたどりついた調査員…

本やタウン新刊リストからチェック。 ・ジュール・シュペルヴィエル 『海の上の少女 シュペルヴィエル短篇選』 みすず書房・06月上旬・2,520円・ISBN:4622080508 表題作「海の上の少女」から、最後期の短篇まで。SFか、童話、妖精物語かと思わせる戦後人気詩…

伊坂幸太郎

いろいろ考えた末、伊坂幸太郎についての私見は読んだ順番に書いてみようかと…おもったらやっぱりまとまりが無いような(笑)。まあとりあえず以下に駄文を↓。 『オーデュボンの祈り』[bk1] 警句と箴言とコマーシャルでコピーライティングなワイズクラック満…

うわぁすげぇやべぇ 伊坂幸太郎『チルドレン』[bk1]読了。“短編集のふりをした長編小説”と帯に書かれてる通りではあるけど、こんなに絶妙でトリッキーとは。ちょっと泣いた、スカッとした。

e-hon予約コーナーより…柴田よしき 『宙都 第四之書 邪なるものの勝利』 徳間書店、って『宙都』は完結してから読もうとか考えてたら…第三之書からはもう2年経っちゃってるんですね。

aquapolisより 津原泰水『綺譚集―きたんしゅう―』集英社(四六判) 6月22日発売 contents(予定) 「天使解体」「サイレン」「夜のジャミラ」「赤仮面伝」「玄い森の底から」 「アクアポリス」「脛骨」「聖戦の記録」「かわたれ抜歯」「約束」 「安珠の水」…

『馬鹿★テキサス』[bk1]

タイトルとカヴァー絵から、鹿の着ぐるみの悪党どもがありえない犯罪を繰り返しながら旅するバリー・ギフォードばりの変態ロードノヴェルを期待していたのですがね(笑) …というような妄想はともかく、癖が強くて安っぽいキャラによる地方都市を舞台にした…

小林信彦『面白い小説を見つけるために』[bk1]

…手に取ってみたら『小説世界のロビンソン』ISBN:4101158223。レーベルといいタイトルといいなんかハウトゥー本みたいでやだなあとか考えながらもやっぱりこの傑作が手に入りやすくなったということは喜ぶべきでしょう。好きな本について語るっていうことは…

↓附記

まぁでも森奈津子だったら『西城秀樹のおかげです』 [bk1]のほうが好きなわけですよ。人類滅亡に瀕した世界でたまたま生き残った少女(憧れのお姉さまと出会うことを夢想…ってゆーか妄想している)とドラッグクイーンが閑散とした世界の真ん中でYMCAを踊る表…

森奈津子『からくりアンモラル』[bk1]

エゴイスティックでナルシスト、肥大した自己と強い被害者意識…アドレッセンスに棲む少女たちはいつも我儘で、それゆえに人を惹きつけもするし嫌われもする。本書は、そんな少女たちの性のイニシエーションをセンチメントで嫌味なくつつんだ作品集です。あか…

荒山徹『十兵衛両断』[bk1]

全5話の短編で構成された、政の裏面を担う柳生剣士団と陰謀を巡らす朝鮮魔術士の暗闘…人格転移術による肉体の強奪、掘り出された死体の斬首、妖蟲によるコピー人間、呪殺陣…伝奇時代小説というよりもウィアード・テールズ風ソード&ソーサリィ、というかロ…

サラ・ウォーターズ『荊の城』[bk1]

第2部以降怒涛の展開、それこそ運命の女神が目を瞑って指をぱちんと鳴らすたびに主人公の少女たちが翻弄されていきます。第1部は貧民窟の少女スウが、詐欺師の“紳士”による結婚詐欺の片棒を担ぐために赴いた城で令嬢モードと出会い心を通わせていくさまが…

bk1新刊予約コーナーからちょっと気になるミステリふたつ… ・三津田信三 『シェルター終末の殺人』[bk1] ・村崎友著 『風の歌、星の口笛』[bk1] _,, ▼ ^∀▼ センスオブワンダーですねっ ヾ(_,,)

『馬鹿★テキサス』の表紙がイーエスブックスにあったので晒し上げ。期待通りであります(笑)

昨日書いた文庫本チェックのなかの 学研M文庫『西洋伝奇物語』東雅夫編 ←コレはすごいですな。【収録内容】 巻頭特別付録 詩画集 『大鴉』 (E・A・ポオ詩/ギュスターヴ・ドレ画/日夏耿之介訳)/大鴉 (E・A・ポオ/日夏耿之介訳)/アッシャア屋形崩るるの…

貴志祐介『硝子のハンマー』[bk1]

密室、監視カメラ、介護用のロボット、サル…先行する数々の本格ミステリを思わせる趣向に彩られた事件、パズルを構成するさまざまな要因とそれについての緻密で詳しい検証、大胆な仮説、冒頭でふんだんに盛り込まれたレッドへリング、仮説を組み立てては破棄…

ブックスルーエ文庫発売予定表からチェック ・03 コバルト文庫 『暗き神の鎖 (前編)』 須賀しのぶ ・03 コバルト文庫 『火雷招剣』 瀬川貴次 ・04 河出文庫 『ソフトマシーン』 ウィリアム・バロウズ ・04 河出文庫 『毛皮を着たヴィーナス』 L・ザッヘル=…

…いっしょに持って出たのはケンタウロスのクラリオン、かつて人の築いた十七の都に降伏を迫り、神々の砦トールデンブラルナ大攻囲のおりには星々をちりばめた城壁で二十年の長きにわたって嚠喨と響きわたった、名にし負うあの銀の角笛だ…*1いやはや冒頭から…

戸梶圭太『天才パイレーツ』[bk1]

いやあ、コレはヒドイ*1。“ 特異な才能だけが突出した「天才」たちが、社会生活に適応するため船上セミナーに参加。しかし、彼らを待ち受けていたのは、トンデモナイ事態だった!”という内容紹介のくせして天才どもが単なる賑やかし以上のものではないっての…

サパティスタ

新刊をチェックしてたところ…マルコス副司令著、小林 致広編訳『ラカンドン密林のドン・ドゥリート カブト虫が語るサパティスタの寓話』[bk1]…なんでしょか、コレ? 検索したところサパティスタ:メキシコ先住民運動連帯関西グループなんていう頁も見つけた…