2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

続いて早川書房2005年4月の新刊からチェック [単行本] 『夢幻紳士 幻想篇』 高橋葉介 『静寂のノヴァスコシア』 ハワード・ノーマン/栗木さつき訳 『恐るべき空白』 アラン・ムーアヘッド/木下秀夫訳 『タフガイ用語の基礎知識』 ハンター・フルガム/林雅…

アリエナーイくらいさぼってたのはノヴァーリスやティークといったドイツ・ロマン主義の作品を拾い読みしてたり(そのわけはそのうち書くかも)、平岡正明『大落語』のフモールに中てられてティーネージャーの頃に姉貴の本棚からかすめてきた落語関連のあれ…

電子文庫パブリ

吃驚した。角川文庫で出てた山田風太郎がずらりとそろっていて魂消た。甲賀など忍法帖の初期作品は言ってみれば超人同士のガチンコで、どちらかといえば行く先の見えない物語を楽しみたいぼくにとってはあまり好みではない。好みで言うならば、女ッたらしと…

引き続きビーケーワンの予約コーナーから [bk1]アスペクト 『オルタード・カーボン』 リチャード・モーガン著/田口俊樹訳内容紹介にはどこかでみたような設定が見え隠れ&映画化権がワーナー・ブラザースが買った、などいささか不安に思われる要素アリではあ…

続いて本やタウン新刊リストから単行本をチェック [bk1]近代文芸社 『アンチ・ファンタシーというファンタシー』 黒田誠 [bk1]近代文芸社 『マラルメとフローベールの継承者としてのサルトル』 柴田芳幸 [bk1]近代文芸社 『十八世紀イギリス小説とその周辺』…

まずはビーケーワンの予約コーナーからチェック [bk1]講談社ノベルス 『地獄変』 中島望 [bk1]講談社ノベルス 『虫猫 人工憑霊虫猫』 化野憐 [bk1]徳間書店 『神狩り 2』 山田正紀 [bk1]徳間書店 『終末の海』 片理誠 [bk1]徳間書店 『MURAMURA』 …

SFが読みたい:追記

ウォルター・テヴィス『地球に落ちて来た男』[扶桑社][bk1]が2004年ものになるんだったら、コレを2004マイフェヴァリットの一冊にあげてもいいなぁ…とぼくのロマンチストとしてのゴーストが囁く。っていうかここで宣伝しないとジェフ・ライマン『夢の終わり…

マンリイ・ウェイド・ウェルマン『ルネサンスへ飛んだ男』[扶桑社ミステリー/扶桑社][bk1]

銀の弦のギターを抱えたさすらいの歌い手ジョンがその行く先々で出会う怪異を描いた地域色たっぷりの妖怪紀行というべきか洋風聊斎志異ともいうべきか、そのとぼけた味わいで民話/伝承大好きっ子だったローティーンだった頃の魂を引っ張り起こしてくれたフォ…

『SFが読みたい! 2005年』[早川書房][bk1]

豊作だった年の回顧録だけに読んでいてつくづく愉しい。ヤングアダルトレーベル出身の作家がもう一ステップしてくれそうな予感を匂わせてくれる記事も多い。そしてやっぱり読んでてワクワクするのは出版社ごとによる刊行予定。目に付いたいくつか話題をクリ…

ビットウェイブックスがちょっとって言うかそうとう気になる生業。たとえば原籙のアーキタイプにして日本ハードボイルドの洗練の極みとも言うべき結城昌治とか、伝奇小説の神品石川淳『狂風記』とか、白井喬二の新撰組をはじめ講談社大衆文学館ものとかそれ…

先だって2004年に読んだ本のフェヴァリットとしてあげた3冊の短編集は、まあなんというかテクニカルでスタイリッシュ( 小手技とかエエ格好付けしてるということじゃなく )、なおかつ物語の芯に神話的なロマネスクが感じられているといういわばぼくの趣味に…