2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

新潮社新刊速報より

5月刊行予定単行本をチェック 『ポーの話』 いしいしんじ 『子供たち怒る怒る怒る』 佐藤友哉 『アイズ』 鈴木光司 『キプロス島歴史散歩』 澁澤幸子 『愛しのイングリット』 ジャン=ジャック・シュル 『機動戦士ガンダム―女たちの一年戦争―』

↓理不尽な我儘を言っていることはわかっているし、そもそもこの物語が『神狩り2』という“しるし”を背負わず、ただ単に『リッパー』の名前だけで出ていたらこんなに憤りを覚えなかっただろうとも思っている。なんというか山田正紀に対しては期待するベクトル…

山田正紀『神狩り2』[徳間書店][bk1]

想像できないものを想像するというのが山田正紀の仁義であって、『神狩り』はこの啖呵をそのまま作品としたひとつの宣言であり宣誓でもあったはず。だから稚く短絡的ではあっても、それゆえの荒々しさと意気の高さに惚れこむようなところはあった。ただ『神…

本やタウン新刊リストのチェック [bk1]講談社 『アースダイバー』 中沢新一 [bk1]講談社 『鎮火報(2)(仮)』 日明恩 [bk1]講談社 『理屈は理屈 神は神』 かんべむさし著/平田利之絵 [bk1]光文社 『ベジタブルハイツ物語』 藤野千夜 [bk1]光文社 『痙攣的』 …

いっそ4月1日に大絶賛の感想を書いてしまおうか…といささか不埒なことを考えてしまうリチャード・モーガン『オルタード・カーボン』読了。自身の記憶を丸ごとメモリにストックすることが当たり前のようにできるようになった社会のたとえば倫理観/世界観/宗教…

『オルタード・カーボン』を上巻半分くらいまで読んでますが、嫌なベクトルでハリウッドテイストなのがちと不安な今日この頃早川書房2005年5月の新刊をチェックを…ぉおお!! [単行本] 『バースト・ゾーン』 吉村萬壱[HPB] 『鬼警部アイアンサイド』 ジム・…

『神狩り2』はエンタテインメントとしてはともかく、いろいろ思うところあり。三島浩司『MURAMURA』はやたらツボにはまる。片理誠『週末の海』はSF新人賞評で散々に言われてしまった結末がどうなっているか、それ以外は絶賛されてたので楽しみではある。リ…

ここしばらくはADSLの接続が不安定なので隙を見つけてネット散策しなくてはならない日か続き、おかげで読書が進むこと進むこと(笑)。おもに『ジュネ伝』と『大落語』を軸にして、青空文庫からダウンロードしておいた岡本かの子をひたすらに読む生業。そし…

自尊心とか義務とかあまつさえモンクをつけるためだけのために本を読む、ということをやっている人を見かけるとどーしたものかと思ってしまう。絶賛の感想を読んで手にした本が予想より面白くなかったので失望した、なんていう人もいるけどなんかこう実にも…

雪が降って寒いので外に出るよりは部屋にこもって積読を片付けるかたまりにたまっている感想を書いてしまおうかって言うか寒いとテンション下がるよねーと言い訳して布団に潜ってしまうか、とりあえずe-hon予約コーナーをチェック [bk1]文藝春秋 『花まんま…

鈴木いづみと大原まり子と松浦理英子を再読してたのは女版舞城王太郎云々というテクストを目撃してしまったからで、この3人がすぐでてこないってのは問題なんじゃないとか考えたり、そもそもぼくにとっては“既存の小説を挑発/剽窃するポストモダンなテクスト…

ミリオン・ダラー・ベイビィ

F・X・トゥールの『テン・カウント』に胸を熱くしたのはほぼ一年前のことだったのかと思いをはせ、ボクシングにおける強靭なリアルシングで構築された鍛えの入った肉体のメルヒェンとして、確かにあれがきちんと映画化されていれば当然の結果かもしれないな…