自尊心とか義務とかあまつさえモンクをつけるためだけのために本を読む、ということをやっている人を見かけるとどーしたものかと思ってしまう。絶賛の感想を読んで手にした本が予想より面白くなかったので失望した、なんていう人もいるけどなんかこう実にもったいない。ぼくなんか“大絶賛”の文字を見たとたん臍下三寸が励起してその勢いと興奮のまま購入→読了→大満足…まああとで冷静になると「それほどの作品ではなかったかも」と振り返ったりもするんだけれど読んでる最中はめっぽう面白かったからそれはそれでよし…ということが多々ある。何が言いたいのかというと、本が面白く読めるとか読めないとかは、本自体が持っているポテンシャルよりも読み手の体調の良し悪しのほうが重要なんじゃないか、ってこと。腹一杯のときは何食っても旨くない、義務感と習慣だけでする性行為もちっとも気持ちよくない、読書だって読み手のほうが積極的に面白がって読んだほうが愉しいはずなんだけどなあと徒然考える今日この頃、それにしてもこのところのSFJapanに掲載される清涼院流水の短編がヤケクソに面白く感じるのはわれながらどうかと思いつつも本やタウン新刊リストから4月刊行予定文庫をチェック


[bk1]朝日文庫 『反定義新たな想像力へ』 辺見 庸/坂本龍一 
[bk1]岩波現代文庫 『モハメド・アリ(上)その生と時代』 トマス・ハウザー 
[bk1]岩波文庫 『西遊記(5)』 中野美代子 
[bk1]岩波文庫 『西遊記(6)』 中野美代子 
[bk1]岩波文庫 『幼なごころ』 ヴァレリーラルボー 
[bk1]ファミ通文庫 『夏祭りは妖狐に踊れ(仮)』 飛田 甲 
[bk1]ファミ通文庫 『吉永さん家のガーゴイル(7)』 田口仙年堂 
[bk1]ハルキ文庫 『リセット』 盛田隆二 
[bk1]角川スニーカー文庫 『涼宮ハルヒの動揺』 谷川 流 
[bk1]角川文庫 『秘密の手帖』 いしかわじゅん 
[bk1]角川文庫 『リンゴォ・キッドの休日』 矢作俊彦 
[bk1]電撃文庫 『ブギーポップバウンディング ロスト・メビウス』 上遠野浩平 
[bk1]電撃文庫 『カスタム・チャイルド』 壁井ユカコ 
[bk1]電撃文庫 『とある魔術の禁書目録(5)』 鎌池和馬 
[bk1]電撃文庫 『絶望系 閉じられた世界』 谷川流 
[bk1]河出文庫 『外道忍法帖』 山田風太郎 
[bk1]河出文庫 『新装版 世界風俗史(3)』 パウル・フリッシャウアー 
[bk1]講談社文芸文庫 『婉という女・正妻』 大原富枝 
[bk1]講談社文芸文庫 『ゴットハルト鉄道』 多和田葉子 
[bk1]講談社文芸文庫 『新装版 一葉の日記』 和田芳恵 
[bk1]講談社学術文庫 『君あり、故に我あり 依存の宣言』 S・クマール 
[bk1]講談社文庫 『ヴァンパイヤー戦争(10)魔神ネヴセシブの覚醒』 笠井 潔 
[bk1]講談社文庫 『恋するように旅をして』 角田光代 
[bk1]講談社文庫 『分冊文庫版 姑獲鳥の夏(上)』 京極夏彦 
[bk1]講談社文庫 『分冊文庫版 姑獲鳥の夏(下)』 京極夏彦 
[bk1]講談社文庫 『負け犬』 志水辰夫 
[bk1]講談社文庫 『世界は密室でできている。』 舞城王太郎 
[bk1]講談社文庫 『冬の旅人(上)』 皆川博子 
[bk1]講談社文庫 『冬の旅人(下)』 皆川博子 
[bk1]光文社文庫 『劫尽童女』 恩田 陸
[bk1]光文社文庫 『異形コレクション 魔地図』 井上雅彦
[bk1]コバルト文庫 『マリア様がみてる 妹(スール)オーディション』 今野緒雪 
[bk1]コバルト文庫 『聖霊狩り 蠱惑のまなざし』 瀬川貴次 
[bk1]集英社文庫 『【ノスリ】の巣』 逢坂 剛 
[bk1]スーパーダッシュ文庫 『よくわかる現代魔法たったひとつじゃない冴えたやり方』 桜坂 洋 
[bk1]小学館文庫 『イエティの伝言』 薄井ゆうじ 
[bk1]小学館文庫 『殺意の教壇』 リック・リオーダン 
[bk1]新潮文庫 『ラッシュライフ』 伊坂幸太郎 
[bk1]新潮文庫 『フラグメント』 古処誠二 
[bk1]新潮文庫 『ダイスをころがせ!(上)』 真保裕一 
[bk1]新潮文庫 『ダイスをころがせ!(下)』 真保裕一 
[bk1]新潮文庫 『消滅飛行機雲』 鈴木清剛 
[bk1]新潮文庫 『あらゆる場所に花束が‥‥』 中原昌也 
[bk1]新潮文庫 『阿修羅ガール』 舞城王太郎 
[bk1]新潮文庫 『旅の終わりの音楽(上)』 エリック・F・ハンセン 
[bk1]新潮文庫 『旅の終わりの音楽(下)』 エリック・F・ハンセン 
[bk1]竹書房文庫 『バタフライ・エフェクト』 ジェイムズ・スワロー 
[bk1]竹書房文庫 『トゥルー・コーリング(1)(仮)』 ジョン・F・フェルモンド 
[bk1]ちくま文庫 『奇天烈!古本漂流記』 北原尚彦 
[bk1]ちくま文庫 『ヴァニラとマニラ』 稲垣足穂 
[bk1]ちくま文庫 『妖精の女王(1)』 エドマンド・スペンサー 
[bk1]ちくま文庫 『黒岩涙香集』 黒岩涙香 
[bk1]ちくま学芸文庫 『イメージを読む』 若桑みどり 
[bk1]ちくま学芸文庫 『奇想の図譜 ―からくり・若冲・かざり』 辻 惟雄 
[bk1]中公文庫 『西の善き魔女(4)世界のかなたの森』 荻原規子
[bk1]中公文庫 『アール・デコの時代』 海野 弘
[bk1]中公文庫 『武州公秘話・聞書抄』 谷崎潤一郎
[bk1]中公文庫 『魂を漁る女』 ザッハー・マゾッホ
[bk1]創元推理文庫 『ファファード&グレイ・マウザー4 妖術と二剣士』 フリッツ・ライバー 
[bk1]創元推理文庫 『ねじの回転心霊小説傑作選』 ヘンリー・ジェイムズ 
[bk1]創元推理文庫 『しっかりものの老女の死』 ジェイニー・ボライソー 
[bk1]創元推理文庫 『バルーン・タウンの手毬唄』 松尾由美 
[bk1]創元推理文庫 『天啓の殺意』 中町 信 
[bk1]創元推理文庫 『昏い部屋』 ミネット・ウォルターズ 
[bk1]ハヤカワ文庫SF 『ギャラクティック・バウンティ 天空の秘宝』 ウィリアム・C・ディーツ 
[bk1]ハヤカワ文庫HM 『紐と十字架』 イアン・ランキン 
[bk1]ハヤカワ文庫SF 『タフの方舟(1)禍つ星』 ジョージ・R・マーティン 
[bk1]ハヤカワ文庫SF 『光の王』 ロジャー・ゼラズニイ 
[bk1]ハヤカワ文庫JA 『ミステリオーソ』 原 籙 
[bk1]ハヤカワ文庫JA 『ハードボイルド』 原 籙 
[bk1]ハヤカワ文庫FT 『ベルガリアード物語 竜神の高僧』 デイヴィッド・エディングス 
[bk1]ハヤカワ文庫HM 『セビリヤの冷たい目(上)』 ロバート・ウィルスン 
[bk1]ハヤカワ文庫HM 『セビリヤの冷たい目(下)』 ロバート・ウィルスン 
[bk1]ハヤカワ文庫HM 『死が二人をわかつまで』 ジョン・ディクスン・カー 
[bk1]ハヤカワ文庫NV 『気弱な海尉ジェラルドの冒険』 ドーバーの伏兵 エドウィン・トーマス 
[bk1]ハヤカワ文庫NV 『幻想と怪奇おれの夢の女』 仁賀克雄 
[bk1]ハヤカワコミック文庫 『星の島のるるちゃん(2)』 ふくやまけいこ 
[bk1]ハヤカワコミック文庫 『ななこSOS(2)』 吾妻ひでお 
[bk1]富士見ファンタジア文庫 『A君(17)の戦争(8)うしなうべきすべて』 豪屋大介 
[bk1]扶桑社海外文庫 『スケルトンコースト』 アンドリュー・スティーブンスン
[bk1]扶桑社海外文庫 『スコット・フリー(上)』 ジョン・ギルストラップ
[bk1]扶桑社海外文庫 『スコット・フリー(下)』 ジョン・ギルストラップ
[bk1]文春文庫 『百番目の男』 ジャック・カーリイ 
[bk1]MF文庫J 『巌窟王(3)』 神山修一
最近の俺的ヘビーローテーション多和田葉子講談社文芸文庫に、新潮文庫は伊坂舞城中原そしてクレストブックスからの文庫化とコンテンポラリ文芸がそろっています…古処誠二は文庫オリジナル? 舞城は講談社でも文庫化、京極夏彦はあまり突っ込まない方針で、って言うかルー・ガルーの続編待ちです。ちくま文庫黒岩涙香は明治探偵冒険小説集(全4巻)の一冊、こーいうのを見ると横田順彌の明治SFを読み返したくなってくる、無性に。どこかで復刊してくれないですかね『火星人類の逆襲』や『時の幻影館』、鵜沢龍岳ものなんて最高じゃないですか。あ、スペンサーの『妖精の女王』文庫化は快挙ではあるのですけれど→ “妖精の女王に対する騎士たちの忠誠ぶりが大仰で、通読に耐えないなどと言われる未完の作品” 幻想文学1500ブックガイド』[bk1]41pに…なんともひどい言われように苦笑したのをツイ思い出してしまいました。なにげに谷川流2冊もうれしいところ。