↓附記

まぁでも森奈津子だったら西城秀樹のおかげです』 [bk1]のほうが好きなわけですよ。人類滅亡に瀕した世界でたまたま生き残った少女(憧れのお姉さまと出会うことを夢想…ってゆーか妄想している)とドラッグクイーンが閑散とした世界の真ん中でYMCAを踊る表題作の…このふたりが生存した理由のバカバカしいこと、人類滅亡の原因のしょーもなさ、グロテスクで絶望的でなおかつ底抜けにハッピーなエンディング…さいしょに「SFバカ本」に 収録されてたのを読んだときにはもう涙ぐみましたね、ある種の奇跡的なユーモア。書かれているのは『からくりアンモラル』同様の少女的エゴとナルシスまみれの願望充足ファンタシィなのですが、こちらは嫌味をふっとばすようなバカで加速させて読み手の開いた口と砕けた腰が元に戻らないうちにうやむやに投げっぱなしにして、突っ込む隙がありません。「SFバカ本」収録分の作品は読んでたのでまぁ買うのを後回しにしてたら一時期品切れてたのか入手できなくなって右左してたのですが、今回『からくりアンモラル』とあわせて買えたので一安心。「エロチカ79」なんか最高ですね、“後生ですから”の言葉に呼ばれて現われる山口百恵似の優等生が手ほどきする“後生ですから”のガイドラインにボーゼン。きっちりエロイし、超オススメ、っていうかショーゲキの大ケッ作です、はい。