2008-01-01から1年間の記事一覧

カリン・ボイエ『カロカイン』

全体主義的な世界を「楽園」として考える閉塞したひとりの人間が、自己を映す鏡としての他者を自覚することによって、罪を知り、恥を知り、おのれ自身によって罰を被る物語としてとらえれば、『カロカイン』を聖書における知恵の実の挿話の変奏と取ることも…

近刊情報|書籍|新潮社より

■■■:新潮社 『調書』 J・M・G・ル・クレジオ/豊崎光一訳 11/28 \2,100

ビーケーワンより

■■■:月曜社 『ブラジルのホモ・ルーデンス サッカー批評原論』 今福龍太 11/- \1,890 ■■■:講談社 『生まれ来る子供たちのために』 浦賀和宏 11/- \924

e-honもうすぐ出る本の予約より

■■■:文藝春秋 『ピラミッド 封印された数列(上)』 ウィリアム・ディートリッヒ/村山和久訳 1/上 \1,950 ■■■:文藝春秋 『ピラミッド 封印された数列(下)』 ウィリアム・ディートリッヒ/村山和久訳 1/上 \1,950

近刊情報:みすず書房より

■■■:みすず書房 『人種と歴史【新装版】』 クロード・レヴィ=ストロース/荒川幾男訳 11/10 \2,730 ■■■:みすず書房 『構造・神話・労働【新装版】』 クロード・レヴィ=ストロース/大橋保夫、三好郁朗、松本カヨ子、大橋寿美子訳 11/10 \2,520 ■■■:みすず書…

ビーケーワンより

■■■:出版芸術社 『橘傳來記 山田風太郎初期作品集』 山田風太郎 11/- \2,100

e-honもうすぐ出る本の予約より

■■■:文藝春秋 『あした吹く風』 あさのあつこ 12/上 \1,500 ■■■:文藝春秋 『太陽の坐る場所』 辻村深月 12/上 \1,680 ■■■:文藝春秋 『ユークリッジの商売道』 P・G・ウッドハウス/岩永正勝、小山太一 12/上 \2,600 ■■■:文藝春秋 『猫を抱いて象と泳ぐ』 …

オンライン書店 本やタウン:文庫近刊情報より

■■■:岩波現代文庫 『生キ残レ 少年少女』 野坂昭如 \945 12/16 ■■■:岩波現代文庫 『デジタル・ナルシス 情報科学パイオニアたちの欲望』 西垣通 \1,050 12/16 ■■■:villagebooks 『PROMISE HIM ANYTHING』 カーラ・キャシディ/阿尾正子 \893 12/20 ■■■:vi…

リン・ディン『血液と石鹸』

基本、タブロイド誌の一コマ漫画みたいにゲラゲラ笑いながら読み飛ばすユーモア&アイロニーではあるけれど、懐は思った以上に深い。異語によって書かれた辞書と、そこに書かれている言葉の意味を理解しないままに辞書を解釈して悦に入る(外部と隔絶された…

マリー・ンディアイ『心ふさがれて』

原因のわからないままに迫害される中年女性の物語は、どこか村上春樹を思わせるところがないではないけれども、もっと切実で、もっと手がかりを持たない。あからさまに物事の因と核の描写を避けつつも暗示することは忘れず、結果すらあいまいに放擲しつつも…

ビーケーワンより

■■■:NTT出版 『レヴィ=ストロースの庭』 港千尋 11/- \2,310 ((本年100歳を迎える20世紀最高の知性へのオマージュ▼フランス東部の森の中にあるレヴィ=ストロース邸を訪問した著者が撮影した、レヴィ=ストロース夫妻と周辺の田園風景の写真を中心に…

ビーケーワンより

■■■:河出書房新社 『TAP』 グレッグ・イーガン/山岸真訳 11/- \1,995 ■■■:講談社 『びっくり館の殺人』 綾辻行人/七戸優 11/- \966 ■■■:講談社 『学び舎は血を招く メフィスト学園1』 メフィスト編集部編/竹本 健治、楠木誠一郎 11/- \945 ■■■:講談社 …

本やタウン:書籍近刊情報より

■■■:以文社 『夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル』 佐々木中 11/7 \6,930 ((圧倒的なラカン、ルジャンドル論を経て決定的なフーコー論へと向かう、驚嘆すべき思考の道程。恐るべき新人思想家の登場。))■■■:岩波書店 『見知らぬ町』 坂東眞砂子/磯良…

これから出る本:東京大学出版会より

■■■:東京大学出版会 『政治の美学 権力と表象』 田中純 12/中 \5,250

e-honもうすぐ出る本の予約より

■■■:河出書房新社 『闇のオディッセー』 ジョルジュ・シムノン/長島良三訳 11/11 \1,680

ビーケーワンより

■■■:岩波書店 『群島 世界論』 今福龍太 11/- \5,460

ビーケーワンより

■■■:岩波書店 『霊魂離脱とグノーシス』 ヨアン・P・クリアーノ/桂芳樹訳 11/- \4,725 ■■■:岩波書店 『文学の読み方』 J・ヒリス・ミラー/馬場弘利訳 11/- \2,520 ■■■:河出書房新社 『ランボーとアフリカの8枚の写真』 鈴村和成 11/- \2,100 ((アフリカ…

e-honもうすぐ出る本の予約より

■■■:ヴィレッジブックス 『ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル 1』 スザンナ・クラーク/中村浩美訳 11/14 \1,680 ■■■:ヴィレッジブックス 『ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル 2』 スザンナ・クラーク/中村浩美訳 11/14 \1,890 ■■■:ヴィ…

ビーケーワンより

■■■:河出書房新社 『対テロ戦争株式会社 「不安の政治」から営利をむさぼる企業』 ソロモン・ヒューズ/松本剛史訳 10/- \2,520 ■■■:作品社 『B級ノワール論 ハリウッド転換期の巨匠たち』 吉田広明 10/- \3,990 ■■■:書肆心水 『アミナダブ』 モーリス・…

黒葉雅人『宇宙細胞』

物体Xでエイリアンでゾンビでブロブで寄生獣、そしてどう見てもバルタン星人です本当にありがとうござい以下略なクリーチャーまでもが登場するモンスターパニックもののどう考えてもネタ本であるはずなのに、アイデアをとことん暴走させたあげくとんでもない…

_,, ▼ ^∀▼ 『歌の翼に』復刊キタ━━━━━━━━━! ヾ(_,,)と、いまさらながらに喧伝してみたのは、上記リンク先のコメント欄でいろいろ有意義な情報が上がっていたからなのであります。

ビーケーワンより

■■■:インスクリプト 『心ふさがれて』 マリー・ンディアイ/笠間直穂子訳 10/- \2,625 ■■■:駿河台出版社 『ねがいごと』 マリー・ンディアイ/笠間直穂子訳 10/- \1,575 ■■■:早川書房 『ロジー・カルプ』 マリー・ンディアイ/小野正嗣訳 10/- \2,100 どうせ…

ビーケーワンより

■■■:講談社 『ファミリーポートレート』 桜庭一樹 11/- \1,785 ■■■:講談社 『おじさんは白馬に乗って』 高橋源一郎 11/- \1,785 ■■■:講談社 『北緯14度』 絲山秋子 11/- \1,785 ■■■:青土社 『世紀末芸術論/リルケ/ジンメル/ホフマンスタール』 高木…

e-honもうすぐ出る本の予約より

■■■:双葉社 『笑うヤシュ・クック・モ』 沢村凜 11/18 \1,680 ■■■:双葉社 『愛とカルシウム』 木村航 11/18 \1,575 ■■■:双葉社 『東天の獅子 第三巻 天の巻・嘉納流柔術』 夢枕獏 11/18 \1,890

アンソニー・ドーア『シェル・コレクター』

再読。クレストには知性派抒情派にまじってときどき野性派がいるけど、アンソニー・ドーアはその繊細な野性派。『美女と野獣』の野獣、もしくは輻輳していないシマトラ(こと島田虎之介)。無骨でシンプルで、それゆえ力強くパーカッシヴな(自然の)描写が…

本やタウン:本:予約商品より

■■■:徳間書店 『SF Japan 2008 WINTER』 SFJapan編集部 11/19 \1,785

e-honもうすぐ出る本の予約より

■■■:朝日新聞出版 『文芸予報』 斎藤美奈子 11/20 \1,680 ■■■:NTT出版 『ゴダール マネ フーコー―思考と感性とをめぐる断片的な考察』 蓮實重彦 11/13 \2,310 ■■■:フォレスト出版 『「芸術言語論」への覚書』 吉本隆明 11/10 \1,680

ビーケーワンより

■■■:集英社 『革命のライオン 小説フランス革命I』 佐藤賢一 11/- \1,575 ■■■:集英社 『バスティーユの陥落 小説フランス革命II』 佐藤賢一 11/- \1,575 ■■■:集英社 『光』 三浦しをん 11/- \1,575 ■■■:文藝春秋 『柴田元幸の「飛ぶ教室」』 柴田元幸 10…

e-honもうすぐ出る本の予約より

■■■:講談社 『モダンタイムス』 伊坂幸太郎 10/14 \1,785 ■■■:講談社 『モダンタイムス 特別版』 伊坂幸太郎 10/14 \2,835 ((漫画週刊誌「モーニング」で連載された、伊坂作品最長1200枚!「魔王」の舞台から、50年後の日本。検索から、監視が始まる。特別…

角川書店・書籍、小説 来月刊行より

■■■:角川書店 『女神記』 桐野夏生 11/27 \1,470 ((<世界の神話シリーズ> 物語の鬼神が描く、血と贖いの日本神話―激しい求愛の果て、イザナキイザナミは二つに引き裂かれた。孤独の牢獄、黄泉の国で独り闘い続ける女神イザナミのもとに、南の島の巫女が招…