e-honもうすぐ出る本の予約より


筑摩書房 『わが推理小説零年 山田風太郎エッセイ集成』 山田風太郎 6/25 \1,995 
筑摩書房 『ドン・キホーテの末裔』 清水義範 7/9 \1,890 
筑摩書房 『ミシェル・フーコー講義集成 7 安全・領土・人口(講義1977-1978)』 ミシェル・フーコー/高桑和巳訳 6/25 \6,300 

PHP研究所 『哲学ワンダーランド <わかる>ための道具箱』 貫成人 6/22 \1,470 

『ピラミッドからのぞく目』を読み始める。びっくりした、冗談小説という事を聞いてたので『フリーゾーン大混戦』みたいなスラップスティックなバカ本を想像してたら事態はもっと錯綜してた。確かにコミックノヴェル的なカリカチュアではあるけれど語り口がただ事でない。もったいぶった謎めいた語り手による大量の登場人物および場面の容赦ないシームレスなザッピングがただでさえ胡乱な“秘密結社による陰謀”という題材の猥雑と狂騒にブーストをかけていて正直眩暈がする、酔う。類型をいえばニール・スティーヴンスンか。慣れなければ悪酔いするだろうし、人によっては口にすることもできないだろうサイケデリックな緑の霊液。いやあとりあえず大好き。