ハヤカワ・オンラインより早川書房4月刊行予定


[単行本]
『夢幻紳士 逢魔篇』 高橋葉介
『わたしを離さないで』 カズオ・イシグロ/土屋政雄
『長すぎる夏休み』 ポリー・ホーヴァート/目黒条
『アトモスフィア2』 西島大介
ダーティペアの大征服』 高千穂遙
『やむをえぬ事情により......』 フレッド・フレンドリー/岡本幸雄訳
『浅草物語』 小幡欣治((奔放な天才作家・岡本かの子の評伝劇「かの子かんのん」、明石原人の発見者・直良信夫とその妻を描く「明石原人」、浅草で生まれ育った著書が望郷の想いを込めた傑作「浅草物語」の三作を収録!))
『明日はきっとうまくいく』 ファイーザ・ゲンヌ/河村真紀子訳((パリ郊外の団地に暮らす少女ドリアの家族は、モロッコからの移民。異国での暮らしはけっしてバラ色ではないけれど、いいことだってきっとある!−−仏文学の新しい風を感じる移民作家のデビュー作))

[HPB]
『手袋の中の手』 レックス・スタウト/矢沢聖子訳

[文庫]
『グリュフォンの卵』 マイクル・スワンウィック/小川隆・金子浩・幹遥子訳
『リングワールドの玉座』 ラリイ・ニーヴン/小隅黎
『やみなべの陰謀』 田中哲弥
『絶体絶命』(ギャンブル・アンソロジー〔ゲーム篇〕) 結城信孝編
『闇に選ばれし魔女』(マロリオン物語4) デイヴィッド・エディングス/宇佐川晶子訳
『策謀のイェンディ』(暗殺者ヴラド・タルトシュ) スティーヴン・ブルースト/金子司訳
『セントラル・パーク事件』 クレイグ・ライス/羽田詩津子訳
『明日なき二人』 ジェイムズ・クラムリー/小鷹信光
『影と陰』(リーバス警部シリーズ) イアン・ランキン/延原泰子訳
『太陽からの風』〈名作セレクション〉 アーサー・C・クラーク/山高昭伊藤典夫
『飛鳥昔語り』 清原なつの
『夢幻紳士 冒険活劇篇1』 高橋葉介

オーヴァーサイエンスとヴァールブルグ学派風の審美が混交する独特のテクスチャーが忘れがたく、いまでもマイフェヴァリットの上位に位置する『大潮の道』の著者スワンウィックの短編集が出るとなったらもう平静ではいられませんよ。アレステア・レナルズやウィル・マッカーシイの(…あ、それに今年はジョン・C・ライトの翻訳もあるらしいぜ!)スペースオペラのニューエストモデルを紹介するのに積極的だと思ってたらこんな渋い珠を隠してたなんて。これでもし、もしもジェフ・ライマンやルーシャス・シェパードの翻訳が出ちゃったりしたらもう血圧がどうにかなっちゃうね俺は。あと注目したいのは『勇猛なるジャレグ』一発でほれてしまったヴラド・タルトシュと電撃文庫の珍品にして名品だった『やみなべの陰謀』の復刊、そしてカズオ・イシグロといったところ。そして岡本かの子の評伝劇といわれちゃ買うしかないでしょうってのが『浅草物語』。