版元ドットコムより


法政大学出版局 『大恐慌アメリポール・クローデル外交書簡 1927-1932年』 ポール・クローデル/宇京頼三訳 1/11 \3,360 ((詩人・劇作家であるとともに外交官でもあったクローデルが、駐米フランス大使時代、本国に送った外交書簡。1929年2月6日付の「ウォール・ストリートのパニック」を軸に、その前後におけるアメリカの政治情勢と経済の状況を詳細に語る。鋭い観察眼と洞察力にみちた記述は、今日の「バブル崩壊」「リーマン・ショック」を論じているかのごとくであり、現代の金融・経済分析にも大きな示唆を与える))
法政大学出版局 『中世の港と海賊』 山内譲 1/14 \3,360 ((中世の瀬戸内海は、さまざまな海域を縦横に走りまわる有力海賊と、浦々を活動範囲とする小規模海賊がひしめき、一種の重層性ともいえる様相をもつ場であった。本書は、浦々や港の様相、景観に目配りしながら、瀬戸内海の交通や流通、そして軍事情勢にかかわった大小さまざまな海賊のありようを具体的に描きだすことで、中世日本の歴史を海から問いなおしていく))
法政大学出版局 『スターリンから金日成北朝鮮国家の形成 1945-1960年』 アンドレイ・ランコフ/下斗米伸夫、石井知章訳 1/14 \3,465 ((大戦後の北朝鮮建国にあたり、旧ソ連の関与は決定的に重要であった。本書はその過程を、ロシア人である著者が冷戦終結後に公開された多くの一次史料と、独自のソ連朝鮮人などへの聞き取りによる新史料をもとに詳細に跡づけ、現在の北朝鮮にみられる「世襲制」的な国家のありかたや、いまだ統一がなされない朝鮮半島の歴史、さらには東アジア冷戦史に新たな光をあてる))
法政大学出版局 『冒険のバロック 発見の時代の文化 』 ヴィンフリート・フロイント/佐藤正樹、佐々木れい訳 1/20 \7,140 ((16世紀半ばから18世紀半ばまでをバロック時代と呼ぶ。ルネサンスの申し子とか、近代の戸口といわれるその文化に焦点を当て、現代の問題に回答を与えてくれる作品の意義を問う。バロックとは生命観に溢れる遺産であり、誘惑に満ちた冒険への旅立ちである。著者は文学、美術、建築、音楽、宗教、哲学や科学といった多様な領域に触れ、あの時代に肉薄する))