版元ドットコムより
■■■:以文社 『ペルソナ概念の歴史的形成 古代からカント以前まで』 小倉貞秀 9/10 \2,940 ((カントが近代の〈理性的存在者〉を基礎づけるうえで、その骨格を成す人格概念が、いかに〈ペルソナ〉という語の豊かな歴史的伝統の中から育まれてきたか。本書は古代ギリシアからカントに至るまでのその足跡を豊饒な学識でたどる))
■■■:以文社 『永井荷風の批判的審美主義 特に艶情小説を巡って』 鈴木文孝 9/10 \4,935 ((老荘と仏教を混和した宋以後の中国思想と、19世紀ロマンチズムとそれ以後の個人主義的芸術至上主義の西洋思想。この隔絶した思想を体得した荷風の作品世界を『腕くらべ』などの艶情小説を中心に読み解く))■■■:青弓社 『闇のファンタジー』 一柳廣孝、吉田司雄編著 8/21 \2,100 ((ナイトメア叢書7――岩井志麻子のインタビューを筆頭に、宮沢賢治や山田風太郎の文学作品から諸星大二郎のマンガ、『キノの旅』『うみねこのなく頃に』などのラノベまでを射程に収めて、光と闇の二項対立に収まらないファンタジーの漆黒を凝視し、闇の物語の現在をあぶり出す))
■■■:法政大学出版局 『自動車と移動の社会学 オートモビリティーズ 』 M.フェザーストン、N.スリフト、J.アーリ編著 9/13 \6,195 ((叢書・ウニベルシタス942――自動車を単なる生産と消費の対象として理解するのではなく、20世紀の時間─空間的編成を支えてきたシステムとして把握する試み。ドライブという空間実践から、走行を制御するソフトウェア、マルチタスク空間としての車内、事故と安全、ナショナル・アイデンティティ、自動車をめぐる感情などにわたって、ジョン・アーリを初めとする第一線の研究者が、自動車と人間とのダイナミックな関係性を考察した論集))
■■■:法政大学出版局 『増補・和辻哲郎の書き込みを見よ! 和辻倫理学の今日的意義』 牧野英二 9/27 \2,940 ((法政大学図書館が所蔵する「和辻哲郎文庫」の蔵書に遺された和辻自身による膨大な書き込みを調査・検証して当時の哲学的・思想的コンテクストの再構築を試み、毀誉褒貶激しい和辻思想の再検討・再評価に資す。没後50年に贈る和辻研究の重要かつ必須の基礎資料。さらに、『和辻哲郎全集』にも収録されていない資料や新たに発見された事実を収録・解説し、「三木清文庫」についての補論を付す))