本やタウン:書籍近刊情報より


朝日新聞社 『指先からソーダ』 山崎ナオコーラ 7/6 \1,575 ((世界の不思議、作家としての覚悟、言葉への懐疑と信頼。『人のセックスを笑うな』で鮮烈にデビューした新鋭の初エッセイ集。))
朝日新聞社 『村上春樹のなかの中国』 藤井省三 7/10 \1,365 ((村上春樹の作品には中国の深い影響が見て取れる。魯迅ウォン・カーウァイに連なる影響を見つつ、東アジアで共有する村上文学を探る。))
朝日新聞社 『時代が作る「狂気」  精神医療と社会学』 芹沢一也 7/10 \1,470 

:WAVE出版 『アインシュタインの宇宙』 ミチオ・カク/槇原凛訳 7/中 \2,520 

国書刊行会 『毒血と薔薇 コルトレーンに捧ぐ』 平岡正明 7/17 \2,625 
国書刊行会 『中原淳一絵物語集』 中原淳一 7/20 \2,100 
国書刊行会 『幕末妖怪曼荼羅』 悳俊彦編 7/20 \3,990 ((国芳門下の絵師たちを中心とした妖怪画集。初紹介多数を含む、オールカラー。解説解題付き。))

:ジャイブ 『COLORS 堀部秀郎 ART WORKS (2)』 堀部秀郎 6/30 \2,604 

昭和堂 『トレント1475年 ユダヤ儀礼殺人の裁判記録』 ロニー・ポチャ・シャー/佐々木博光訳 6/20 \3,360 ((15世紀イタリアで起きたある裁判の記録から、当時の宗教観、凄惨な尋問の様子、そしてそれに関わった人々の思惑を目にする。))

世界思想社 『風景の論理 沈黙から語りへ』 木岡伸夫 7/上 \2,415 ((世界の意味は風景に表れる。過去の哲学が見落としてきた風景経験の多元性を「形の論理」により究明、新たな風土学体系の構築をめざす。))

毎日新聞社 『神野悪五郎只今退散仕る』 高原英理 7/下 \1,785 ((人間はおろか妖怪まで滅ぼすという怨霊に、気丈な少女が立ち向かう。かの稲生物怪録を現代に蘇らせた書き下ろし妖怪ファンタジー。))

臨川書店 『日本初のアニメーション作家 北山清太郎』 津堅信之 7/下 \2,625 ((大正に始まる日本アニメーション創成期を駆け抜けた北山清太郎の生涯と業績の全貌を明らかにし、国産アニメのルーツに光を当てる。))

平岡正明は何読んでも平岡正明以外の何物でもない。ぶっちゃけ『ザ・グレーテスト・ヒッツ・オブ平岡正明』が一番平岡正明平岡正明できると思うけど、やっぱり新刊は押さえておきたくなるのよね。『神野悪五郎只今退散仕る』はカヴァーが宇野亜喜良ということなので現物が楽しみな一冊。で、このレヴューに下世話のスピリットを刺激されて読んだ『殺し屋の厄日』が大変面白かったので引き続いて『楽園占拠』を…冒頭から、“とりあえず”寄せ集められたテロリストどもがChildishなトリガーハッピーで、いきなり“学級崩壊(笑)しかも実弾装備中”みたいなえらいことになって、ひそやかな以下略の拙い日本語に疲れた脳味噌がいい感じにシェイク。