本やタウン:書籍近刊情報より


[単行本]
幻冬舎 『あきまんバーガールズ』 安田朗 6/29 \2,940 

講談社 『ぼくには数字が風景に見える』 D・タメット/古屋美登里訳 6/11 \1,785 ((2万桁以上の円周率暗唱記録を持ち、6か国語を話す高機能自閉症の英国の青年が、自分の内面世界を表現豊かに描き出す感動の記録。))
講談社 『小説仮面ライダーEVE(2)哀哭篇』 早瀬マサト/石ノ森章太郎原作 6/15 \980 
講談社 『トクヴィル 平等と不平等の理論家』 宇野重規 6/7 \1,680 
講談社 『ホワイトヘッドの宇宙』 中村昇 6/7 \1,575 

:光文社 『ロシアをぶっ飛ばせ』 ユーリ・フェルシュタインスキーほか 6/21 \1,890 ((ロシア政府が体制維持のために、いかにしてテロを自作自演し続けてきたかを、暗殺されたリトヴィネンコが暴露。))

世界思想社 『人類学的思考の歴史』 竹沢尚一郎 6/下 \3,990 ((英米仏の人類学者たちは、どのような人生を送り、どのような学問をつくったか。150年の知的系譜をたどる、ヴィヴィッドな学説史。))

:ナカニシヤ出版 『思考のエシックス 反・方法主義論』 鷲田清一 6/上 \2,520 

NHK出版 『ロシアン・ダイアリー 暗殺された女性記者の取材手帳』 アンナ・ポリトコフスカヤ/鍛原多惠子訳 6/29 \2,520 ((2007年4月ロシア、反体制街頭デモは力でねじ伏せられた。プーチン再選以降、強権支配が加速していく様子を綴った。))
NHK出版 『ワープする宇宙 5次元時空の謎を解く』 リサ・ランドール/向山信治監訳 6/29 \3,045 

早川書房 『ロック・ラモーラの優雅なたくらみ』 スコット・リンチ/原島文世訳 6/下 \2,310 ((水の都カモールで暗躍する、神出鬼没の詐欺師集団の正体は。世界14か国で読者をとりこにするファンタジー版『オーシャンズ11』。))
早川書房 『錆びた刃』 マーカス・セイキー/匝瑳玲子訳 6/下 \2,100 ((7年前、強盗に失敗したダニーは相棒のエヴァンを見捨てて逃亡した。そして今、足を洗ったダニーの前に出所したエヴァンが現れる。))
早川書房 『虐殺器官』 伊藤計劃 6/下 \1,680 ((後進国で頻発する民族虐殺の背後には謎の米国人の存在があった。小松左京賞最終候補の近未来軍事SF))
早川書房 『リトビネンコ暗殺』 アレックス・ゴールドファーブほか/加賀山卓朗訳 6/下 \1,890 ((元ロシア諜報部員リトビネンコがロンドンで変死した事件の裏には、何があるのか。友人と未亡人が真実を明かす。))

:ブッキング 『罪・万華鏡』 佐々木丸美 6/下 \1,680 
:ブッキング 『罪灯』 佐々木丸美 6/下 \1,680 

法政大学出版局 『正義をこえて 公正の探求(1)』 ポール・リクール/久米博訳 6/15 \2,940 
法政大学出版局 『グローバル市民社会論 戦争へのひとつの回答』 メアリー・カルドー/山本武彦訳 6/下 \2,940 

[新書]
学習研究社 『暗殺国家ロシア リトヴィネンコ毒殺とプーチンの野望』 寺谷ひろみ 6/5 \798 ((KGB出身のプーチン大統領は、批判者を封じるために毒薬や銃を用いている。ロシアの政界・マフィアの恐るべき闇を読み解く。))
学習研究社 『芸者と遊び 日本的サロン文化の盛衰』 田中優子 6/5 \777 ((江戸から明治にかけての芸者の歴史を辿り、その芸と色とが紡ぐ花柳界、滅びて久しい日本的サロン文化と美意識を浮彫りにする。))
学習研究社 『読書通 知の巨人に出会う愉しみ』 谷沢永一 6/5 \777 ((抜きん出た成果を上げながら、十分な脚光を浴びることのなかった近現代の著作家12人を紹介、その業績と貢献度の大きさを語る。))

講談社 『スラッシャー 廃園の殺人』 三津田信三 6/7 \903 
講談社 『監禁』 福田栄一編著 6/7 \840 
講談社 『死がふたりを分かつまで』 山田正紀 6/7 \1,019 
講談社 『天帝のつかわせる御矢』 古野まほろ 6/7 \1,617 
講談社 『大人のための「学問のススメ」』 工藤庸子、岩永雅也 6/20 \756 ((子どもばかりを「学ばせる」社会は不健全。大人ならではの「結晶性知力」を活かそう。理想の教室風景を描く生涯教育論))

:光文社 『BG、死せるカイニス』 石持浅海 6/19 \840 

集英社 『江戸の妖怪事件簿』 田中聡 6/15 \714 ((江戸時代は妖怪たちが日夜うごめいていた。そして庶民たちは日常のすぐそばにある怪異を恐れ、また楽しんでもいた。当時の文書で探る魑魅魍魎の事件簿。))
集英社 『脳と性と能力』 カトリーヌ・ヴィダル、ドロテ・ブノワ・ブロワエイ 6/15 \714 ((男女の知性や行動の違いが脳にもとづくという言説は、どこまで本当なのか。仏の女性科学者らが徹底検証し、解説する。))

筑摩書房 『「世界征服」は可能か?』 岡田斗司夫 6/5 \798 ((アニメや漫画に登場する悪の組織の「世界征服」は、実社会で実践可能か。資金調達や人材確保などさまざまな側面から検証。))

早川書房 『灯台』 P・D・ジェイムズ/青木久惠訳 6/上 \1,890 
早川書房 『狂人の部屋』 ポール・アルテ/平岡敦訳 6/上 \1,155 

Self-Reference ENGINE』は強面かと思ってたら、超知性化した機械同士が因果改変戦を行っている多重世界というコスモスケールから切り取られた素敵にキュートな20のショートカッツが、ナンセンスなスキップと思索的なステップを滲ませてときに抒情が不意をつく、北野勇作やパトリック・オリアリーを想起させる傑作。読んでるとき組合せ論、グラフ理論をやってた研究室時代のことを思い出したりしたけど、SRE読了後に「オブ・ザ・ベースボール」を読むとラムゼー理論がでてきたりしてて、なるほど然もありなん。何が書いてあるかわからないとSFマガジン編集長に突っ返された初稿版「Boy's Surface」も読んでみたいところではありますね。