web KADOKAWAより


角川書店 『チョコレートゴシップ』 森橋ビンゴ 2/- \1,365 
レジナルド・ヒル異人館』はホラーでもミステリでもなく、バルザック/ディケンズっぽい小説で、それはそれでまったく問題の無く面白い読書ではあったんだけど、レジナルド・ヒルに期待したいのはもうちょっと小癪な感じなんだよね(ぶっちゃけこれ以前、最後に読んでたのは『骨と沈黙』だったりする)。←同じようなことは最近のピーター・ラヴゼイにも思うこと。あと『ヒストリー・オブ・ラヴ』がよかったので『2/3の不在』を再読…記憶の不在/不在の記憶/そして不在そのものの不在についての思索と静的エモーションは読み返してみると思っていた以上に良いな。記憶消失/移植というガジェットへの突っ込みがもっとあればオレ的SFマインドも大満足だったはず。そして不意に『ユリシーズ』と『富士に立つ影』と『ダーク・タワー』の併読というのを開始してみる←すぐやめたった(笑)、とりあえず『ユリシーズ』にしぼって代わりに小癪さ満点(とおもわれる)の恩田陸『中庭の出来事』に取り掛かる、そんな日々。