青土社近刊案内より


青土社 『フレッド・アステア自伝』 フレッド・アステア/篠儀直子訳 10/予定 \2,940 
青土社 『マインドサイト イメージ・夢・妄想』 コリン・マッギン/荒川直哉・五十嵐靖博訳 10/予定 \2,520 ((想像力を哲学する。心の哲学/意識研究における手付かずの領域__「想像力」。想像力によって私たちは目の前に存在しない物を思い描くことができるが、そのとき意識はどのようにはたらいているのか。イメージと知覚を峻別し、奥深くはかり知れない心的作用=イマジネーションを分析・画定する、〈心の哲学〉の重大成果。))
青土社 『ぼくはいくじなしと、ここに宣言する』 森毅 10/予定 \1,470 
青土社 『多重人格者の日記』 ロバート・B・オクスナム 10/予定 \2,730 
青土社 『「大菩薩峠」論』 成田龍一 10/予定 \2,310 ((日本が世界に誇る大長編大河小説『大菩薩峠』。有名・無名、無数の人びとが論じてきた、この驚異のロング・セラーに、現代思想の最先端理論が挑みます。日露戦争直後から太平洋戦勝直前まで書き続けられたこの小説には、「大日本帝国」のすべてが書き込まれていた!血沸き肉踊る本編に負けないくらいスリリングな議論が展開される画期的長編評論。))
青土社 『アメリカ 非道の大陸』 多和田葉子 11/予定 \1,680 ((好評を博した『容疑者の夜行列車』(谷崎潤一郎賞伊藤整文学賞受賞)に続く、多和田葉子の「旅物語シリーズ」第2弾。前作は鉄道に乗ってユーラシアを旅した「あなた」。今度はアメリカ合衆国にやってきて、自動車で各地を旅します。移民の国、人間の終焉した土地で偏屈たちの暮らす、「自由の国」=非道の大陸を、「あなた」は砂まみれになりながら移動してゆきます。アメリカへの違和と距離感、そしてとてつもない解放感。ロードムーヴィー風の乾いたドライブ感が漂い、最期に驚きの結末が待ち受ける、不思議な味わいの物語。))
きまぐれに青土社をチェックしてみれば多和田葉子大菩薩峠論とは! 『マインドサイト』も相当面白そうでございます。面白いといえばいま読んでる『李箱作品集成』もまた相当なもの、トチ狂ったテンポが最高なフリーキー・ポップ私小説とでもいうべきか。必見。