ビーケーワン予約一覧より
伊坂幸太郎の新作がアナウンスされてたのであわせて文藝エンタテインメント系をピックアップ。個人的に気にしてるのは三浦しをんかな。近況:沢村凛『さざなみ』[講談社]は悪行が必ずしも悪意によってなされるものでなく善意が善行の元になるとは限らないことを極度の韜晦をもって著した傑作集『カタブツ』にあった“模造品か本物かわからない鉄砲を突きつけられながら世間話をさせられてる”ような一種異様な凄みはないものの、テーマ的には『カタブツ』の解説編といってもよく、それゆえ人間性という名のおぞましさを告発する挑発の書といってもよい。最後を綺麗に決めすぎてるのが個人的な好みからいえばちょっと残念だけどこっちのほうが一般受けははいいとおもう。
[単行本]
■■■:集英社 『終末のフール』 伊坂幸太郎 \1,470 3/予定■■■:徳間書店 『キス』 西澤保彦 \1,575 3/予定
■■■:文藝春秋 『Op.ローズダスト 上』 福井晴敏 \1,680 3/10
■■■:文藝春秋 『Op.ローズダスト 下』 福井晴敏 \1,890 3/10
■■■:文藝春秋 『まほろ駅前多田便利軒』 三浦しをん \1,680 3/25