本やタウン近刊情報より


[bk1/amazon]河出書房新社 『庭仕事の喜び』 D・アッカーマン/古草秀子訳 08/22 \2,100 
[bk1/amazon]河出書房新社 『異邦の身体』 アルフォンソ・リンギス/松本潤一郎訳 08/10 \3,360 
[bk1/amazon]慶應義塾大学出版会 『君主の統治について』 トマス・アクィナス/柴田平三郎訳 08/25 \2,625 
[bk1/amazon]彩流社 『アソーレスの黒い火山島(仮)』 ディアス・デ・メーロ/浜岡究訳 07/21 \2,100 
[bk1/amazon]中央公論新社 『小さな白い車』 ダン・ローズ/金原瑞人訳 08/10 \1,680 ((失恋した[]ヴェロニカ[]は車を飛ばす。翌朝[]ダイアナ[]妃の訃報に驚き、車には衝突の跡が。英国の鬼才が描くキュートで[]不条理[]な[]証拠[][]隠滅[]物語。))
[bk1/amazon]白水社 『オリーヴの海』 ケヴィン・ヘンクス/代田亜香子訳 08/上旬 \1,680 

[新書]
[bk1/amazon]白水社 『ベケットと「いじめ」』 別役実 08/上旬 \998 
[bk1/amazon]白水社 『黒い時計の旅』 スティーヴ・エリクソン/柴田元幸訳 08/上旬 \1,260 

愛の純粋がかくもグロテスクであることを描いた『ティモレオン』のダン・ローズはまずマストアイテムでしょう。ファム・ファタルによって分断されたヒトラーの世紀を書ききった、もうひとつの世界作家スティーヴ・エリクソンの復刊は喜ばしい。『黒い時計の旅』と同じころに白水社から刊行された現代文学にはジム・ダッジ『ゴーストと旅すれば』、ロバート・F・ジョーンズ『ブラッド・スポーツ』、デヴィッド・ブルックス『迷宮都市』といった秀作群があって、埋もれてしまっているのがたいそう惜しい。せめてウィリアム・コツウィンクルの『ファタ・モルガーナ』とかジョン・クロウリーの『エンジン・サマー』とかの傑作ぐらいはサルヴェージしてほしいものです。せっかく邦訳があるのにもったいない。