筑摩書房近刊案内より

6月刊行予定の本からいくつかチェック


[単行本]
[bk1/amazon]『海に沈む太陽』 梁石日 06/中 \1890 
[bk1/amazon]『桂枝雀天地人(仮)』 平岡正明 06/中 \2520 
[bk1/amazon]『パンツの面目・フンドシの沽券(仮)』 米原万里 06/下 \1680 

[新書]
[bk1/amazon]『グロテスクな教養(仮)』 高田里惠子 06/08 \777 

[文庫]
[bk1/amazon]『明治探偵冒険小説集 3 押川春浪集』 押川春浪著/伊藤秀雄編 06/10 \1365 
[bk1/amazon]『風々院風々風々居士 ―山田風太郎に聞く』 山田風太郎・聞き手 森まゆみ 06/10 \714 
[bk1/amazon]『日本人の目玉』 福田和也 06/10 \1260 
[bk1/amazon]『声と現象』 ジャック・デリダ/林好雄訳 06/10 \1365 
[bk1/amazon]『不思議の国の論理学』 ルイス・キャロル/柳瀬尚紀編訳 06/10 \998 

キャロル独特の論理パズル/エセー『不思議の国の論理学』の再刊がキュートな注目株。この類のものではダグラス・R・ホフスタッター『ゲーデルエッシャー・バッハ』[bk1/amazon]という極めがあって、その名のとおりゲーデル不完全性定理と自己言及型構造をエッシャーとバッハに照らして騙り尽くすバロックじみた怪作。初読時は(くそ生意気だったハイティーンのころだったかな?凝った数理的/宇宙的/論理的な頓智の効いてるずいぶんと無茶しまくった叙事詩としてとして読んだけれど、再読するたびさまざまな容貌を見せてくれるお得な一冊。どこかで文庫化しませんかね…とかふと考えたけど、どーせ文庫になっても1冊\1500×3分冊(想定→ちくま学芸文庫(笑))ぐらいになってもおかしくないボリュームだからねぇ。