ベン・マーカス『沈黙主義の女たち』[bk1/amazon]は60年代ニューウェーヴ風の実験小説…とかいうとそれだけで裸足で逃げ出してく人が出そうだ(笑)…というか正直最近の小説のわかりやすい文体に慣れきった軟弱な頭では、“読んだ”と言い切れることができるほど読みきったとはとても思えない。なんとなく「ビリーバーズ」「安住の地」あたりの山本直樹っぽいのかなと無理やりこじつけて、あの絵柄/キャラ/演出を脳内で補完しながらとりあえず読了。訳文はそうとうに生硬、まるでサンリオ文庫を読んでるかのようではあった。