本やタウン:書籍近刊情報より


:光文社 『さすらいの舞姫』 西木正明 7/16 \2,100 ((大正15年、日本統治下の朝鮮。まだ10代の崔承喜は日本のバレエを初めて見た。「戦争」に翻弄されようとも、私は踊り続ける))
:光文社 『八月の魔法使い』 石持浅海 7/16 \1,785 ((つまらない会議、のはずだったが、存在するはずのない「工場事故報告書」が、経営陣勢揃いの会議室にパニックを引き起こした))

:左右社 『大澤真幸THINKING「O」(4) 2010年7月号』 辻井喬大澤真幸 7/5 \1,050 ((特集「もうひとつの『1Q84』」。村上春樹のベストセラー小説を、辻井喬と読み込む))
:左右社 『階段を駆け上がる』 片岡義男 7/7 \2,310 ((片岡義男、2年ぶりの小説。主人公たちはあらゆる人生を越えている。はかなく美しく7つ物語の時間が流れる短編集

世界思想社 『増補版 トランスポジションの思想 文化人類学の再想像』 太田好信 7/下 \2,625 ((その問題提起により大きな話題を呼んだ書に、文化理論をめぐる地殻変動を捉え返す「文化概念の往還」を書き下ろし増補。待望の注目作))

平凡社 『科学者としての宮沢賢治』 斎藤文一 7/15 \798 ((現代の物理学の見地をも手掛かりとしながら、作品とともにその足跡をたどり、デクノボーになりたいと願った、宮沢賢治の世界を探る))
平凡社 『思想家の自伝を読む』 上野俊哉 7/15 \882 ((自分探しの強迫とその裏返しのブログやツイッターへの没入。小さな自分の殻から出ようとしない他者不在の若者への反語的な応援歌))
平凡社 『戦後思想と当事者意識』 伊東祐吏 7/16 \2,940 ((戦後日本人は戦争について当事者意識を欠落させてきたのではないか。加藤典洋敗戦後論』を媒介に戦後思想への根底的な批判を提起))