ビーケーワンより


朝日出版社 『ロレンス研究 旅と異郷』 D.H.ロレンス研究会編 7/- \2,940 ((旅に生き、旅に病んで、ロレンスの夢は異郷と故郷の枯野をかけめぐった−。「メキシコの朝」「海とサルデーニア」など、D.H.ロレンスの紀行文を取り上げ、旅に関する言説をさまざまなアプローチで解剖する))

岩波書店 『発見術としての学問 モンテーニュデカルトパスカル』 塩川徹也 7/- \2,415 ((よく生きるための実践的学問論。17世紀モラリストたちの思考に、知を再生するヒントを探る))

人文書院 『呪われたナターシャ 現代ロシアにおける呪術の民族誌』 藤原潤子 6/- \2,940 ((3代にわたる「呪い」に苦しむナターシャというひとりの女性の語りを出発点とした現代ロシアの民族誌。呪術など信じていなかった人びとが呪術を信じるようになるプロセス、およびそれに関わる社会的背景を描く))

中央公論新社 『ウィトゲンシュタイン家の人びと 闘う家族』 アレグザンダー・ウォー/塩原通緒訳 7/- \3,570 ((豪華な音楽サロン、家庭内の確執、ナチとの攻防。ウィーンを舞台に、天才哲学者と「片腕のピアニスト」を中心にたどる破格の家族史))

日本経済新聞出版社 『ドストエフスキーとの59の旅』 亀山郁夫 6/- \1,995 ((13歳夏の「罪と罰」との出会い、連合赤軍事件と卒論での訣別、1984年ソ連の恐怖…。世界文学の名作を現在の日本に甦らせた著者の自伝的エッセイ集。『日本経済新聞』日曜日付朝刊連載に加筆・修正して書籍化))

平凡社 『絵画をいかに楽しむか』 ヴィクトル・I.ストイキツァ/岡田温司監訳 7/- \2,940 ((ルネサンスから現代まで、時代と地域を軽々と超越する議論は本講演書でも健在。いまもっとも注目を集める美術史家の日本講演集))
平凡社 『我々はなぜ戦争をしたのか』 東大作 7/- \1,260 ((平凡社ライブラリー――アメリカ・ベトナム双方の当事者たちが戦争を回避できなかった理由を検討しあった記録。相互の無理解が凄惨な戦争を引き起こす))
平凡社 『幻のアフリカ』 ミシェル・レリス/岡谷公二田中淳一ほか訳 7/- \2,940  ((平凡社ライブラリー――植民地主義の暴力とそれを告発する私的な吐露。科学を旨とする近代の学が逼塞する中、客観性を裏切る記述自体が絶対視される民族誌))