ビーケーワンより


:アーツアンドクラフツ 『小林秀雄の超=近代 セザンヌゴッホピカソ漱石』 佐藤公一 2/- \2,625 ((戦後の“孤立”の中で、叛逆者たちの“美的エネルギー”を再現前させた「近代絵画」を解析し、「本居宣長」へ通底する批評文学を詳細に論じる。小林秀雄が乗り超えた“近代芸術”のアポリアを検証する批評集。))

水声社 『演劇の一場面 私の想像遍歴』 小島信夫 2/- \2,100 ((自作戯曲の演出にも手をそめた著者が「オイディプス王」「ハムレット」から、説教「をぐり」、カントールまでに至る古今東西の名作を逍遙しながら、演劇の諸相を軽やかに考察する。『ユリイカ』連載をまとめて単行本化。))

法政大学出版局 『王 神話と象徴』 ジャン=ポール・ルー/浜崎設夫訳 2/- \12,600 ((「王」とは何か?人類史の普遍的な登場人物であり、天と地の間、世界のへそに君臨するこの聖なる依存は、超越的な権力であると同時に一個の生身の人間でもある。東洋史学の泰斗が、権力と宗教の関係を視野に、記号学=現代シンボル学を駆使して、王の存在理由を把握しようとした野心作。フレイザー金枝篇』との対決を含む、実証的な訳注による線密な批判的読解も問題を掘り下げる。))