■■■:集英社 『楊令伝― 玄旗の章 1』 北方謙三 4/- \1,680
簡素を幾重も畳み掛けていくような
北方謙三の文章には素養に支えられた詩情が溢れていて、そこに安易さは
微塵も無く言葉を詠むことの高揚を常に思い出させてくれる。それは初期のハードロマンのころから一貫してはいるけれど、『武王の門』『破軍の星』など時代小説を手がけるようになってからの捌きはもはや至芸といっても過言ではないと思ってる。要するに
チョーカッコイイって言いたいだけなんだけど、その格好よさの集大成とでもいうべき北方版
水滸伝の続編がいよいよ刊行開始ですよ…あ、データは
bk1から。