本やタウン:書籍近刊情報より


[単行本]
亜紀書房 『中沢新一批判、あるいは宗教的テロリズムについて』 島田裕巳 3/下 \1,785 ((オウムによる宗教テロを肯定する発言を繰り返す、宗教学者中沢新一の“悪”を徹底批判する書。))

:郁朋社 『ナノ物語 宇宙と生命のファンタジー』 三嶋良治 3/上 \840 ((亡くなった娘を探し出すために入り込んだナノ世界。1,000万分の1ミリというミクロ世界で繰り広げられる生命再生のファンタジー。))

河出書房新社 『アレクサンドリア四重奏(1) ジュスティーヌ』 L・ダレル/高松雄一訳 3/15 \2,100 
河出書房新社 『オーロラマシーンに乗って』 明川哲也 3/8 \1,575 ((奇想天外なストーリーに心に染みる温かさ。孤独な主人公が生きることの意味を見出す。元ドリアン助川・作家明川哲也の大人の童話3篇。))
河出書房新社 『みずうみ』 いしいしんじ 3/9 \1,680 
河出書房新社 『モンゴルの剣 元朝最後の密命』 天堂晋助 3/9 \1,575 ((姫を脱出させよ。大ハーンの命令を受けた若きモンゴル剣士の恋と冒険の旅。愛と友情のため戦うことを人生最大の喜びとする成長小説。))
河出書房新社 『失われた探険家』 パトリック・マグラア/宮脇孝雄訳 3/20 \1,995 
河出書房新社 『ナルシスの祭壇 山本タカト画集』 山本タカト 3/9 \3,465 
河出書房新社 『ツクヨミ 秘された神』 戸矢学 3/20 \1,785 
河出書房新社 『タブーに挑む民俗学 中山太郎土俗学エッセイ集成』 中山太郎/礫川全次編 3/15 \2,100 ((常民の民俗学の枠を超えタブーに挑んだ、際物的なテーマに取り組んだ傑作論考17本。「田植に女を殺す土俗」「本朝変態葬礼史」など。 ))

学習研究社 『アルハザード(1)  ネクロノミコンを書いた男』 ドナルド・タイスン/大瀧啓裕訳 3/31 \2,100 ((あの魔道書『ネクロノミコン』の作者アブドゥル・アルハザードの戦慄と驚異に満ちた生涯を描く。『2巻』同時刊))
学習研究社 『時代小説人物事典』 歴史群像編集部編 3/27 \1,680 

學燈社 『絵巻水滸伝(6)  祝家荘風雲』 正子公也画/森下翠文 2/23 \3,675 

:海竜社 『哲学的 幸福論』 鷲田小彌太 3/9 \2,331 

勁草書房 『キルケゴール教会闘争の研究』 大谷愛人 3/上 \15,750 
勁草書房 『統治と功利 功利主義リベラリズムの擁護』 安藤馨 3/下 \4,200 
勁草書房 『ドイツ中世都市の自由と平和 フランクフルトの歴史から』 小倉欣一 3/中 \4,935 
勁草書房 『ハイエクの政治思想 市場秩序にひそむ人間の苦境』 山中優 3/上 \3,360 
勁草書房 『自然主義の人権論 人間の本性に基づく規範』 内藤淳 3/下 \3,465 ((自然権や自律性などの特定の価値に依拠せず、人間の「事実」に基づく人権の正当化論を探求する。進化生物学と法学の架橋は可能か。))

:弘文堂 『帝国の条件』 橋本努 4/上 \3,990 

:産業図書 『科学論の実在 パンドラの希望』 ブルーノ・ラトゥール/川粼勝ほか訳 4/上 \4,725 ((「既成の科学」というパンドラの箱を開けてしまったラトゥールが、改めて科学論が成し遂げたことを明らかにする。))

小学館 『日曜日のアイスクリームが溶けるまで』 清水マリコ 3/22 \1,470 
小学館 『変身』 嶽本野ばら 3/29 \1,365 

大洋図書 『三丁目の猟奇』 唐沢俊一/ソルボンヌK子画 3/2 \1,365 ((豊かではなかったけど明日に続く「猟奇」はあった。懐かしき昭和30年代のダークサイドを描く教養漫画の決定版が登場。))

中央公論新社 『モネ 名画に隠れた謎を解く!』 吉岡正人画・文  3/25 \1,680 
中央公論新社 『江戸狂者伝』 中野三敏 3/26 \9,240 ((孔子の子孫と称した出雲藩儒者野鳩谷ら江戸中期12人の「狂者」。近世文学の第一人者が愛情を込めて、新たな「畸人伝」を編む。))

東京大学出版会 『<遅れ>の思考 ポスト近代を生きる』 春日直樹3/5 \2,940 ((未開の地フィジー、逡巡するハムレット、未来を待つフリーターたちの「遅れ」との格闘に、ポスト近代に生きる意味を思考する。))
東京大学出版会 『ソシュール 一般言語学講義 コンスタンタンのノート』 F・ソシュール/影浦峡ほか訳 3/15 \3,150 ((ソシュール『一般言語学講義』を、望み得る最高のテキストにもとづき正確に再現、20世紀の古典となった作品の全貌を明らかにする。))
東京大学出版会 『法と暴力の記憶 東アジアの歴史的経験』 高橋哲哉編/北川東子ほか編  3/15 \3,990  ((東アジアでは、法は抑圧の手段となった歴史がある。「法の暴力」と「国家の暴力」の問題に迫る日中韓台の研究者による哲学的な問い。))
東京大学出版会 『彼方からの声』 宮本久雄編/金泰昌編 3/26 \5,040 ((歴史の闇に葬られたり、心の故郷を喪った他者に関わる物語を発掘、そこから聴き取れる呼びかけを「彼方からの声」として受けとめる。))
東京大学出版会 『新左翼の遺産 ニューレフトからポストモダンへ』 大嶽秀夫 3/5 \3,360 
東京大学出版会 『国家と社会』 江頭憲治郎編/碓井光明編 3/15 \5,460 ((新しい国家像とそれにもとづく国家法が求められている今、「国家」と「社会」の新たな関係に根差した、法の再構築を模索する。))

日本文芸社 『面白いほどよくわかる気象のすべて』 大宮信光 3/中 \1,365 

早川書房 『テロル』 ヤスミナ・カドラ/藤本優子訳 3/下 \1,890 
早川書房 『棄ててきた女 アンソロジー/イギリス篇』 若島正編  3/上 \2,100 
早川書房 『エソルド座の怪人 アンソロジー/世界篇』 若島正編 3/上 \2,100 
早川書房 『オリュンポス(上)』 ダン・シモンズ/酒井昭伸訳 3/下 \2,310 
早川書房 『オリュンポス(下)』 ダン・シモンズ/酒井昭伸訳 3/下 \2,310 
早川書房 『ヤモリの指 生きもののスゴい能力から生まれたテクノロジー』 ピーター・フォーブズ/吉田三知世訳 3/下 \2,100 

PARCO出版 『リビドー・ガールズ 女子とエロ』 神谷巻尾編 3/上 \1,470 ((「気鋭の女性ライターたちが、リビドーを追求し、遊び、妄想する、画期的な「女子的エロス」文化論。))

PHP研究所 『反西洋音楽論』 石井宏 3/23 \1,575 ((日本人の音楽感性はかくも精妙にして複雑で、西洋音楽の原理はかくも粗雑で単純である。音楽文化を通じて語る、異色の日本人論。))
PHP研究所 『ねむいねむいねずみとおばけたち』 佐々木マキ作・画 3/13 \1,260 

法政大学出版局 『中世の商業革命 ヨーロッパ950-1350』 ロバート・ロペス/宮松浩憲訳 3/26 \3,045 
法政大学出版局 『鬼と修験のフォークロア』 内藤正敏 3/上 \3,675 

みすず書房 『作家の本音を読む 名作は心のパズル』 坂本公延 3/上 \2,730 ((漱石『こころ』は『こゝろ』か『心』か。三好達治李白からジョイスカフカまで古今東西の名作に隠された〈パズル〉を見事に解読。))
みすず書房 『川端康成『山の音』壊れゆく家族』 ジョルジョ・アミトラーノ 3/下 \1,575 ((迫り来る老年、嫁、戦争トラウマを負う息子。敗戦後日本の家族を描いた名作を、イタリアの日文研究者が読み解く楽しいカワバタ論。))
みすず書房 『ヒマラヤにかける橋』 根深誠 3/下 \2,730 
みすず書房 『異郷の季節 新装版』 鈴木道彦 3/上 \2,940 ((1950年代のパリ留学生活、五月革命、直面したサルトルの葬儀。異郷の経験を鮮やかに綴るエッセイ。20年後のあとがきを追補。))
みすず書房 『ゴダール伝』 コリン・マッケイブ/堀潤之訳 3/下 \5,250 
みすず書房 『スピノザ エチカ抄』 スピノザ/佐藤一郎訳 3/下 \2,940 

[新書]
岩波書店 『「悩み」の正体』 香山リカ 3/20 \735 
岩波書店 『西田幾多郎 生きることと哲学』 藤田正勝 3/20 \735 

:新潮社 『幕末バトル・ロワイヤル』 野口武彦 3/19 \756 ((天保改革から黒船来航までを、大小さまざまな名珍場面でたどる、薩長史観では絶対に見えてこない幕末政界権力争奪史。))

中央公論新社 『淡月の夢 魂葬屋奇談』 九条菜月 3/25 \945 

徳間書店 『エメラダ 戦場の絆』 襟木ササ 3/20 \860 

日本文芸社 『野暮な人』 越川禮子 3/中 \880 ((江戸しぐさの第一人者が現代社会に氾濫する野暮な人、野暮なもの、野暮な行為たちを、江戸の美意識「粋」をもとに斬っていく。))

早川書房 『苦いオードブル』 レックス・スタウト/矢沢聖子訳 3/上 \1,155 

そういえば早川書房ものbk1でとうに予約できるようになってたのにピックアップしてなかったっすね。にしても、みすず書房はえらく魅惑的なタイトルが並んでますこと。そしてP・マグラア、D・タイスン、L・ダレル等々、また散財の日々か…。あ、新書の『幕末バトル・ロワイヤル』『野暮な人』も気になるね。