白水社 :新刊情報より


白水社 『ブラッサイ パリの越境者』 今橋映子 2/- \4,725 ((「夜のパリ」や落書きの写真で有名なブラッサイは、写真だけでなく、デッサン、版画、彫刻、舞台芸術、文学など、さまざまな表現手段を試みた。彼がめざしたものは何だったのか。))
白水社 『メディチ・マネー』 ティム・パークス /北代美和子訳 2/- \2,310 ((金利を取ることが「罪」とされたルネサンス期、銀行はどのようなからくりで利益を上げたのか? 金融ビジネスと政治・宗教・芸術との関わりが、メディチ家五代にわたって活写される。))
白水社 『絵画の物語』 ダニエル・アラス/吉田典子訳 2/- \2,940 ((ダ・ヴィンチフェルメール、マネ……遠近法の発明から印象派まで、およそ六世紀にわたる西洋美術をめぐって、美術史や図像学を超えて真に「見ること」を提唱する、刺激的な絵画論))
白水社 『変死するアメリカ作家たち』 坪内祐三 2/- \2,310 ((デルモア・シュワルツ、ハリー・クロスビーなど、日本ではマイナーな作家7人を選び、その変死ぶりから20世紀アメリカの時代精神と彼らの反逆や渇望を描く、アメリカ文学裏面史。))
ISBNは参照元に従って記載という方針で当分のあいだやってみようかと思います。ということで、今回の年末/年始も毎度のごとく隆慶一郎死ぬことと見つけたり』を読んで勢いをつけたとこで、脳腫瘍により人生の記憶の2/3を失った男の“再生/再製”をめぐる静謐な彷徨の、ニューウェーヴSFにも類する物語『2/3の不在』がたいそう印象的だったニコール・クラウスの『ヒストリー・オブ・ラヴ』と松尾清貴『ルーシー・デズモンド』を読もうかね、あとクラーク&バクスターの『時の眼』。去年は近来まれなお勉強の年だったので今年はちゃんと小説をいっぱい読もう…勉強も好きなんだけどね。