本やタウン:書籍近刊情報より


[単行本]
:鳥影社 『グレゴリー・グレゴリー』 桑原徹 11/上旬 \1,575 ((愛と死をめぐる3つのロンド(輪舞曲)。あふれる水のイメージがつなぐ循環する物語。))

新人物往来社 『鏡花恋唄』 大鷹不二雄 10/下旬 \1,680 ((源氏香の紋の提灯に心揺さぶられる少女お鏡。遊郭の繊細な少女の「生」の軌跡を切なく彩り豊かに描く幻想小説の傑作。))

祥伝社 『ナチスから逃れたユダヤ人少女の上海日記』 ウルスラ・ベーコン/和田まゆ子訳 10/27 \1,995 ((ナチスの迫害に絶望したヨーロッパのユダヤ人が逃げ込んだ魔窟・上海。少女がそこで見たものとは。))

白水社 『アラスカを追いかけて』 ジョン・グリーン/伊達淳訳 11/下旬 \2,100 ((本好きの美少女アラスカが「人生最悪の日」に負った心の傷が、転校生パッジの高校生活を一変させる。プリンツ賞受賞の傑作青春小説。))
白水社 『運命論者ジャックとその主人』 ドニ・ディドロ/王寺賢太ほか訳 11/下旬 \3,570 ((破天荒なストーリー展開・脱線につぐ脱線。クンデラブレッソンを魅了した18世紀の小説が新訳でよみがえる。))
白水社 『キケロ』 アントニーエヴァリット/高田康成訳 11/中旬 \5,670 

:マガジンハウス 『酒日誌』 坪内祐三 10/19 \1,680 ((怪人たちとの酒席の数々、失われつつある「文壇」への片思い、本と音楽と芝居。ツボちゃんの行くところ今夜も放談の嵐が吹く。))
:マガジンハウス 『二重誘拐』 井上一馬 10/19 \1,575 ((突然失跡した若い女性たち。しかし、彼女たちは2、3年後には戻ってくる。誘拐犯はいかにして彼女たちをいまだ支配しているのか。))

みすず書房 『ラシーヌ論』 ロラン・バルト/渡辺守章訳 10/10 \5,670 
みすず書房 『知恵の悲しみの時代』 長田弘 10/下旬 \2,730 
みすず書房 『小さな町』 小山清 10/10 \2,600 
みすず書房 『オペラ、魅惑する女たち』 ジャン・スタロバンスキー/千葉文夫訳 10/下旬 \3,990 ((ジュネーヴ学派の碩学が広大な学殖を背景に、市民のために楽しげに書いた最新オペラ論。モーツァルト歌劇の作品論を含む。))
みすず書房 『ドキュメンタリーの修辞学』 佐藤真 10/下旬 \2,940 ((日本ドキュメンタリー映画史論から、著作権の帰属問題まで、新たな映像の可能性を探る、佐藤真監督最新の映画批評集。))

[新書]
白水社 『ことばの波止場』 和田誠 11/下旬 \945 ((回文、替え歌、アナグラムなど、ことば遊びの豊富な具体例をあげながら、やさしく説き明かす「ことば遊びのワンダーランド」。))

:早稲田出版 『決戦前後』 古龍/土屋文子訳 10/下旬 \1,260 ((中国・武侠小説の大家、古龍の代表作。天下の遊侠児、陸小鳳が活躍するシリーズ第3弾。香港映画「決戦・紫禁城」原作。))

ダランベールの夢』も『ラモーの甥』も『ブーガンヴィル航海記補遺』も、いずれにせよディドロは面白いんだから『運命論者ジャックとその主人』ももちろん買う。