ハヤカワ・オンラインより早川書房3月刊行予定


[単行本]
『炎のなかの絵 ジョン・コリア/村上啓夫訳
『血は冷たく流れる』 ロバート・ブロック/小笠原豊樹
『復讐は魔女の仕事』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/原島文世訳
『アトモスフィア 黒』 西島大介
『飛ばされていく 行く先』 タカノ綾

[HPB]
『凍てつく街 スチュアート・マクブライド/北野寿美枝訳
白薔薇と鎖』 ポール・ドハティ/和爾桃子訳

[文庫]
『ダイヤモンド・エイジ(上・下)』 ニール・スティーヴンスン/日暮雅通
『コラプシウム』 ウィル・マッカーシイ/嶋田洋一訳
『メルニボネの皇子』〈永遠の戦士 エルリック1〉 マイクル・ムアコック/井辻朱美訳((メルニボネ帝国の落日と皇帝エルリックの旅立ちを描く表題作と『真珠の砦』の2作収録 - 【刊行スケジュール】 2:白き狼の宿命(同時収録:この世の彼方の海) 2006年5月刊、3:暁の女王マイシェラ (同時収録:薔薇の復讐) 2006年7月刊、4:ストームブリンガー(同時収録:黒き剣の呪い) 2006年9月刊、5:夢盗人の娘(仮題)THE DREAMTHIEF'S DAUGHTER  2006年11月刊、6:スクレイリングの樹(仮題)THE SKRAYLING TREE 2007年1月刊、7:白き狼の息子(仮題)THE WHITE WOLF'S SON 2007年3月刊))
『小指の先の天使』 神林長平
『魔術師エベネザムと不肖の弟子』 クレイグ・ショー・ガードナー/冬川亘訳((奇病を治せと都をめざし偉大な魔術師と弟子がくり広げる珍道中! ユーモア三部作開幕。第2弾 魔術師エベネザムと詩を詠む悪魔、第3弾 魔術師エベネザムと禁断の都))
『異形の道化師』マロリオン物語3 デイヴィッド・エディングス/宇佐川晶子訳
『聖なる暗号』 ビル・ネイピア/三角和代訳
『剣の八』〈クラシック・セレクション〉 ジョン・ディクスン・カー/加賀山卓朗訳
『火星航路SOS』〈名作セレクション〉 エドワード・E・スミス/井上一夫訳
『パンドラ抹殺文書』〈名作セレクション〉 マイケル・バー=ゾウハー/広瀬順弘訳
ファンダンゴは踊れない』 クリス・ハスラム/栗原百代
『愛しき女は死せり』 リチャード・アリアス/熊谷千寿訳
『博士と狂人』 サイモン・ウィンチェスター/鈴木主税
わたしたちが孤児だったころ』 カズオ・イシグロ/入江真佐子
『おんなのこ物語3』 森脇真末味
『花岡ちゃんの夏休み』 清原なつの

第2のジャンプ・ドアを書くのはコイツしかいないね、と期待をしているウィル・マッカーシイがうれしい。『アグレッサー・シックス』の評判が(まあある程度予想はしていたものの)かんばしくないのでちょいと不安になって再読したらやっぱり面白かったので今度の紹介作も確信犯的な逸脱を超期待…あくまで個人的にですが。逸脱が魅力といえば『スノウ・クラッシュ』『クリプトノミコン』のニール・スティーヴンスンもそう。ただ『ダイヤモンド・エイジ』はまとまりがいいのでN.S.初心者にもお勧めの作品。他にもドハティ、バー=ゾウハ、イシグロなど注目は多いけどこれを忘れちゃいけないでしょう『博士と狂人』←OEDがいわゆるひとつの狂気の産物だということがわかるはずの傑作。そして早くも話題になっているエルリック・サーガの復刊。ただエルリックはいまとなっては思い入れ以上のものを自分の中に探すのは結構難しい。どちらかといえばシリーズ完結後に書かれたセルフ・パロディとしての『真珠の砦』『薔薇の復讐』のひねくれた展開がものすごく好きだったりする。だから未訳であった『夢盗人の娘』以降の作品が刊行されるというニュースのほうが純粋にうれしい。