[単行本]
■■■:角川書店 『夜市』 恒川光太郎 \1,260 10/26
■■■:集英社 『バスジャック』 三崎亜記 \1,365 11/25
■■■:新潮社 『金春屋ゴメス』 西條奈加 \1,470 11/18
■■■:新潮社 『港町食堂』 奥田英朗 \1,365 11/18
■■■:新潮社 『貝の帆』 丸山健二 \2,625 11/28
■■■:新潮社 『ロリータ』 ウラジーミル・ナボコフ/若島正訳 \2,940 11/28
■■■:新潮社 『ある秘密』 フィリップ・グランベール/野崎歓訳 \1,680 11/28
■■■:小学館 『78(ナナハチ)』 吉田篤弘 \1,575 11/24
おすすめコメント長ぇよ!(笑)というのは冗談にしておいて、人によって評価の幅が大きく、毀誉褒貶が定まらなかった感のある『となり町戦争』の三崎亜紀短編集と第12回
日本ホラー小説大賞受賞の
恒川光太郎をチェックしたいところ。ちなみにぼくの『となり町戦争』感は誉と褒。戦時/非戦時がもはやシームレスであることの例示として三種三様の人物像を描き、なおかつこれだけ軽い/軽すぎる語り口を実現してしまったことには少し感嘆した。でも「となり町」を「となり国」と相似律に構えることの批評性はちょっと安易か…とは思う。なお
角川書店オフィシャルでは
単行本12月刊行予定予定が更新されてます。
山田正紀『廃城討ち』[bk1/amazon/boople](¥1,575 12/予定)を注目。
山田正紀語り口の特徴とも言える講談調が伝綺性の強い時代絵巻とトゥーマッチな『天動説』『闇の太守』そして未完ながら散手虚空面のア
イデアや卓越の造語感覚が冴えまくった『仮面戦記』等の例があるだけに・・・一応期待してみたい。あとチェックしそこなってた11月刊行予定に
白倉由美『しっぽでごめんね』[bk1/amazon/boople](¥1,890 11/予定)があったのでついでといってはあれだけどピックアップ。刊行予定といえば
早川書房もようやく11月分予定が公開。しかし以前文庫ピックアップの際に付け加えることといえば藤崎慎吾『クリスタルサイレンス』が移籍してたり、
異色作家短篇集でシオドア・スタージョン『一角獣・多角獣』が復刊されたりするぐらいのものかしらん…いや
イアン・ランキンと森詠の単行本はやはりそそられるか。特に森詠、かつては
北方謙三、
志水辰夫、
船戸与一とともに日本冒険小説の屋台骨を支えた存在だけに“著者畢生”という言葉には感じるものがあるね。