最近寝ぼけマナコが多いせいかどの記事をどこで読んだのか、昨日の記憶でも不確かなのはなんとも困ってしまう、そんな今日この頃。読了本は吉村萬壱バースト・ゾーン』。田中啓文のごとく生理的嫌悪を醸し出すフリーク趣味、友成純一のごとく無力に殲滅される人類/人間性…田中・友成の両者の長編は徹底した悲観で過激に挑発されている(裏返しにされた)『夜の翼』だと読むこともできるんじゃないかと思ってるんだけど、『バースト・ゾーン』もその系譜に連なる作品として異貌の印象を強く残す。