版元ドットコムより


:現代企画室 『マルクスエンゲルス素描』 エルネスト・チェ・ゲバラ/太田昌国訳・解説 6/22 \1,050 ((あのゲバラが、マルクスエンゲルスの簡潔な伝記を書き遺していた! キューバ革命後、キューバ経済の舵取りをした経験から経済学への関心を深めていたゲバラ。その後、コンゴからボリビアへと闘いの場を移していく最中、時間を見つけてはマルクスエンゲルス研究のためのノートを書きためていた。「マルクスは、共感能力が世界じゅうで苦しむ人びと全体に及んでいるような人間的な人物で、真剣なる闘争と、揺るぎない楽観主義のメッセージを携えていたが、歴史によって歪曲され、石のごとき偶像とされてしまった」と語るゲバラ。今この時代に私たちは、マルクスエンゲルスの、そしてゲバラの遺産から、何を引き継ぐことができるのだろうか))

法政大学出版局 『帝国と経済発展 発展途上世界の興亡』 アリス・アムスデン/原田 太津男、尹春志訳 5/28 \2,940 ((サピエンティア10――戦後アメリカ帝国のもとでの「繁栄の時代」は終わりを告げ、世界は貧困と衰退の時代に突入した。本書は、その歴史的過程を、米国および途上国の開発戦略を軸に詳細に検証し、はたして現在の状況から抜け出す道があるのかと問いかける。その際に重要なのが、それぞれの国による企業家精神に則った技術革新や政策であり、著者はその成功モデルのひとつとして戦後日本の経験を論じる))