版元ドットコムより


彩流社 『ロシアの歴史家 V・O・クリュチェフスキー伝』 ロバート・F・バーンズ/清水昭雄、加藤史朗、土肥恒之訳 7/9 \5,040 

羽鳥書店 『イメージの自然史 天使から貝殻まで』 田中純 6/21 \3,780 ((原型的イメージ探索の記録。「自然史」とは「ナチュラルヒストリー」を意味している。それは、「自然誌」「博物誌」「博物学」でもあり、分類学的な博物誌と系統学的自然史のあわいを揺れ動きながら、原型的イメージを図鑑のように編み、それが変容してゆく過程を歴史のなかにたどる。『UP』 (東京大学出版会) の好評連載「イメージの記憶」を中心に、 『10+1』 連載「都市表象分析」の最後の3回分も収録。本書には、前著『政治の美学――権力と表象』にいたるまでの著作のエッセンスが凝縮されており、田中純の思索を繙く最良の手引書となっている。))

法政大学出版局 『非人間的なもの〈新装版〉 時間についての講話』 ジャン=フランソワ・リオタール/篠原資明、上村博、平芳幸浩訳 6/9 \3,675 ((「非人間的なもの」とは何か。それは人間主義が張り巡らした陰謀の網を突き破り、「人間」なるものの姿を描き出す制度を擦りぬける営みである──とする観点から、カント、ライプニッツフロイト、さらにはポストモダン、人間の意識と時間を論じるとともに、ニューマンの絵画、ヴァレーズの音楽といった芸術論を語る、リオタール晩年の講演集。【哲学・思想】))
法政大学出版局 『知識人の終焉〈新装版〉』 ジャン=フランソワ・リオタール/原田 佳彦、清水正訳 6/9 \2,100 ((ミッテラン大統領の登場によって社会党首班政権が成立した1981年の政治状況下で、アクチュアルな問題にかかわりながら、資本の論理と言語=文化の位相を根底から捉えなおし、1960年代後半以降の政治、経済、社会、文化の諸問題について論じる。高度情報化社会における「知識人=普遍的理念」神話の崩壊現象と、〈知〉の自由な実験的試みにポストモダンの可能性をさぐる。 【哲学・思想】))