本やタウン:書籍近刊情報より
■■■:慶應義塾大学出版会 『ジュール・ヴェルヌが描いた横浜 「八十日間世界一周」の世界』 新島進編 4/上 \735 ((昨年(2009年)、開港150周年を迎えた横浜の開港当時の姿を、ジュール・ヴェルヌの傑作『八十日間世界一周』から読み解く。))
■■■:慶應義塾大学出版会 『イェイツ 自己生成する詩人』 萩原眞一 4/上 \735 ((ノーベル文学賞受賞詩人イェイツ。創造的営為とセクシュアリティの関係に注目しながら、後期イェイツ作品を検証する。))
■■■:慶應義塾大学出版会 『神秘哲学 ギリシアの部』 井筒俊彦 4/下 \6,090 ((世界的なイスラーム学者、言語学者である故井筒俊彦(1914〜1993)自らが「思想的原点」と言った初期の代表的著作。))■■■:講談社 『魔法使いの弟子たち』 井上夢人 4/1 \1,890 ((感染爆発した竜脳炎。生還した4人のウィルスは拡大を防ぐが、1人の意識不明者以外は、不思議な能力を獲得する。壮大なる井上「魔法」ワールド、驚愕の終末。))
■■■:講談社 『幕末屍軍団』 菊地秀行 4/6 \924 ((「死なず」の軍団が京の街を跋扈する。))
■■■:講談社 『異常とは何か』 小俣和一郎 4/15 \777 ((「うつ」は本当に「病い」なのか。健康ブーム、アンチエイジング医学に潜む「ホロコースト的感性」とは。異常と正常の線引きを歴史的に問い直す意欲的な書))
■■■:講談社 『知性の限界 不確実性・不可測性・不可知性』 高橋昌一郎 4/15 \777 ((好評『理性の限界』の著者による哲学ディベート第2弾。ウィトゲンシュタインらの論を紹介しつつ、「言語」「予測」「思考」の可能性と限界に迫る。))
■■■:講談社 『アリス! 絵で読み解くふたつのワンダーランド』 山本容子画/柳瀬尚紀訳 4/15 \2,100 ((2つのアリスの世界を山本容子がダイナミックに再現。柳瀬尚紀の名訳からアリスの「つぶやき」を引用し、ワンダーランドを読み進める。))■■■:光文社 『あなた明日の朝お話があります』 中場利一 4/19 \1,785 ((新築マンションと下町が混在する街には「自分好き」な人間が集まっていた。シリアスで、ギャグで、泣ける、真骨頂の連作短編集。))
■■■:光文社 『和菓子のアン』 坂木司 4/19 \1,680 ((高校卒業後、デパ地下の和菓子屋でバイトを始めた梅本杏子(アンちゃん)が成長していく日々を描く、青春日常ミステリー。))■■■:羽鳥書店 『漢文スタイル』 齋藤希史 4/13 \2,730 ((東大出版会「UP」で連載中の「漢文ノート」ほか、隠者・詩人・旅人たちがめぐる読書の宇宙を堪能する22編のエッセイ。))
■■■:双葉社 『デトロイトNGサーカス』 寺田克也 4/6 \1,365 ((かつてカー雑誌に不定期連載していた初期傑作クルマ漫画。F1グランプリや旧車マニアなどをモチーフに独特の世界観が展開される。))
■■■:双葉社 『のらずにいられないっ!』 寺田克也 4/6 \1,365 ((寺田克也の初めての著作、1944年に出した伝説の漫画を復刊。名車試乗レポート漫画で、特にクルマの絵の巧さは特筆もの。))■■■:平凡社 『子不語(5)』 袁枚/手代木公助訳 4/9 \3,150 ((中国清代の著名な文豪・詩人袁枚が著した志怪小説の本邦初全訳。人間の三大欲望を肯定した自由人たる著者の筆はますます冴える。))
■■■:平凡社 『ベルリン物語 都市の記憶をたどる』 川口マーン惠美 4/15 \819 ((冷戦の象徴だったベルリンの壁崩壊から20年。歴史に翻弄され数奇な運命を辿ってきたベルリンを今の鼓動を交えて鮮やかに描き出す。))
■■■:平凡社 『巨人たちの俳句』 磯辺勝 4/15 \798 ((永井荷風、南方熊楠、平賀源内、それぞれの分野で活躍した6人の巨人たちは、人生の中でどのような時に俳句を詠んできたのか。))■■■:みすず書房 『嵐の夜の読書』 池澤夏樹 4/中 \2,940 ((いまいちばん旬の「読み巧者」による書評集成=絶好の読書指南。1999年モリスン『パラダイス』から08年桐野夏生『女神記』まで。))
■■■:みすず書房 『認識問題(1) 近代の哲学と科学における』 E・カッシーラー/須田ほか訳 4/下 \8,400 ((西欧近代全体の思想や諸科学の場を壮大なヴィジョンで辿る『認識問題』第1巻。クザーヌスからデカルトまで科学の本質的基盤を探る。))■■■:右文書院 『ポスト・ブックレビューの時代(下) 倉本四郎書評集1986〜1997』 倉本四郎 4/中 \2,940 ((「週刊ポスト」で21年間人気の連載書評が甦る。上巻に続いて、本について語る多様な人々が登場。解説森まゆみ。))
■■■:右文書院 『金石範《火山島》小説世界を語る!』 金石範 4/下 \2,520 ((安達史人・児玉幹夫のインタビュー。大作『火山島』の著者が縦横に語る四・三事件、在日、文学、人生。))