版元ドットコムより


彩流社 『来るべき蜂起 L'Insurrection qui vient』 コミテ・アンヴィジブル/『来るべき蜂起』翻訳プロジェクト訳・解説 11/25 \2,100 ((2008年11月15日、フランスの寒村タルナックで共同生活を営む9名の若者が逮捕される。新幹線への「破壊工作」を名目にした事実上の思想弾圧だった。押収された証拠物のひとつで、首謀者とされたジュリアン・クーパーがかかわったとされるのが本書『来るべき蜂起』である。弾圧は「タルナック事件」として大メディアを席捲する論争へと発展。現代ヨーロッパを代表する哲学者ジョルジョ・アガンベンアラン・バディウ、リュック・ボルタンスキー(因みにクーパーは彼の弟子である)らが次々と抗議の声をあげる。問われているのは、現行の資本主義体制と、それに乗らない者への社会的排除が、テロリストという烙印のもと根拠なしの弾圧へと結実する、新しい統治の不気味さだ。本書は“コミテ・アンヴィジブル(不可視委員会)”の名で2007年フランスにて発刊されている。フランスの政治・哲学雑誌で、ポスト・シチュアシオニストを標榜する『ティクーン』誌の運動の流れのなかに位置する書物である。“スペクタクル・商品の支配に対する抵抗、情動の組織化としてのコミュニスム、そして蜂起・内乱の契機”がここでは賭けられている。翻訳版では「タルナック事件」とその背景、恐慌後のヨーロッパ動乱の様子、またそれらの哲学的意味に迫る解説を付す。――版元から一言★新しいアナキズムの潮流―グレーバー、ホロウェイetcーに位置する最新のフランス現代思想アガンベンバディウ、ボルタンスキーが震撼した,「タルナック事件」の深層。))

:左右社 『自己を見つめる』 渡邊二郎 10/5 \1,700 ((放送大学空前の人気授業といわれたテキストを叢書化。ニーチェハイデッガーのことばをまじえ、人生を支え引き締めてくれる哲学の名著。))