人と人の住む集まりのあいだを行き交い踏みしめられ、“人間的”な交流の証として形成される“道”。道をたどることとはすなわち人をたどること、その道程を描くのがいわゆるロードノヴェルだと仮定すれば、人がヒトという名の獣へと変貌しつつある『ザ・ロード』の世界における“道”とは何なのであろうか…ということを頁をめくりなおしながら考える。