e-honもうすぐ出る本の予約より


岩波書店 『漱石 母に愛されなかった子』 三浦雅士 4/22 \735 
岩波書店 『不可能性の時代』 大澤真幸 4/22 \819 

角川書店 『愛と裏切りの民主主義』 大澤真幸 4/11 \735 

講談社 『我老いてなお快楽を求めん―鬼六流棋界不養生訓』 団鬼六 4/22 \1,575 
講談社 『りすん』 諏訪哲史 4/23 \1,575 
講談社 『鎖された海峡』 逢坂剛 4/25 \2,310 
講談社 『だいにっほん、ろりりべしんでけ録』 笙野頼子 4/30 \1,680 

:バジリコ 『第三帝国の中枢にて 総統付き陸軍』 ゲルハルト・エンゲル/ヒルデガルド・フォン・コッツェ編/八木正三訳 4/8 \2,730 

で、フランソワ・ヴェイエルガンス『母の家で過ごした三日間』を読み始める。訳者渋谷豊の前紹介作エマニュエル・ボーヴと同じような、どこか憎めない駄目男もの。そしてこの間読んだ『バートルビーと仲間たち』(エンリーケ・ビラ=マタス)と同じような、書けなくなった作家が描く書けなくなった作家もの。切羽詰っているのにおおらかというか、おおらかだから切羽詰っているというか、六十間近のいい年なのに若造としか思えない言動のモラトリアム希望マザコン主人公が、しかし融通無碍に脱線する余裕綽々のユーモラスさもあって実にいい。