【集え】文学板―情報―スレッド 2【文殊】より


:研究社 『他者の自伝』 中井亜佐子 12/中 \3,675 

彩流社 『ぺーる・めーるのたから筺』 遊佐礼子 11/30 \2,100 

青土社 『カレル・チャペック短編集』 カレル・チャペック/田才益夫訳 11/- \1,470 
青土社 『中原中也 天体の音楽』 樋口覚 11/- \2,310 

白水社 『地下室の批評家』 ルネ・ジラール/織田年和訳 12/- \3,570 
白水社 『サド 切断と衝突の哲学』 秋吉良人 12/- \2,835 
白水社 『プルーストと身体』 吉田城/吉川一義編 12/- \5,040 

白揚社 『スマリヤンの無限の論理パズル』 レイモンド・スマリヤン/長尾確訳 12/31 \2,940 
白揚社 『ガードナーの相対性理論入門 』マーティン・ガードナー/金子努訳 12/31 \2,310 
白揚社 『欲望について』 ウィリアム・B・アーヴァイン/竹内和世訳 12/31 \3,675 

:未來社 『ベンヤミンの通行路』 大宮勘一郎 11/末 \3,360 
:未來社 『無能な者たちの共同体』 田崎英明 12/- \2,940 
:未來社 『公共善の政治学』 雀部幸隆 12/20 \5,040 
:未來社 『鉄の檻を逃れて』 ローレンス・A・スカッフ/古川順一訳 4/- \6,090 

叢書<哲学の現代を読む>は前刊の『ランシエール』(市田良彦)がめちゃくちゃ面白かったので(おもわず市田良彦の『闘争の思考』とランシエールの『不和あるいは了解なき了解』を買ってしまった…)こんどの『サド 切断と衝突の哲学』も期待大。しかしあらためて読んでみると、『ソドム百二十日』とか『悪徳の栄え』ってこれで愚息を昇天させるには辞書の隠語の項を読んで致すのとおなじくらいの妄執が必要なんじゃないかしらんというぐらい博物学的というかいやむしろ解剖学的というかいやいやむしろ当時の状況をかんがみれば写実的といってもいいのかもしれないくらいの身も蓋も無さで、カタログ的ですらあり一息に読むのは(一息で読んでしまいそうな迫力はあるけど)ちょっとつらい。やっぱりどこかヨブ記を連想させる『ジュスティーヌ』が一番好きかな、あと物語作家としてのサドを再認識されるに足る短編集『恋の罪』も大変面白い。ともに岩波文庫植田祐次訳、これが品切れなのは惜しいね。