本やタウン:文庫近刊情報より


朝日文庫ソノラマセレクション 『D−魔道衆』 菊地秀行/天野喜孝 \525 10/5 
朝日文庫 『高村薫 時事発言集』 高村薫 \735 10/10 
朝日文庫 『「新しい人」の方へ』 大江健三郎 \630 10/10 

岩波現代文庫 『宗教哲学コレクション(1)』 上田閑照 \1,365 10/16 
岩波現代文庫 『カントの自我論』 中島義道 \1,365 10/16 
岩波現代文庫 『猫の大虐殺』 ロバート・ダーントン/海保眞夫ほか \1,260 10/16 
岩波文庫 『岡本綺堂随筆集』 千葉俊二 \903 10/16 
岩波文庫 『革命的群衆』 G・ルフェーブル/二宮宏之 \483 10/16 
岩波文庫 『大使たち(上)』 ヘンリー・ジェイムス/青木次生 \987 10/16 

ファミ通文庫 『吉永さん家のガーゴイル(13)』 田口仙年堂 \609 10/29 

:ソフィア文庫 『中原中也全詩集』 中原中也 \1,300 10/25 
スニーカー文庫 『イマジン秘蹟(1)魔女症候群の春』 本田透/文倉十 \630 10/1 
:角川文庫 『山口雅也本格ミステリ・アンソロジー』 山口雅也 \683 10/25 
:角川文庫 『生首にきいてみろ』 法月綸太郎/七戸優 \735 10/25 
:角川文庫 『風の歌、星の口笛』 村崎友 \567 10/25 
:角川文庫 『ばいばい、アース(2)懐疑者と鍵』 冲方丁 \840 10/25 

電撃文庫 『バッカーノ!2002【A Side】 Bullet Garden』 成田良悟/エナミカツミ \578 10/15 
電撃文庫 『悪魔のミカタ666(4)スコルピオン・デスロック(下)』 うえお久光/藤田香 \578 10/15 

河出文庫 『世紀末画廊』 澁澤龍彦 \840 10/4 
河出文庫 『泣かない女はいない』 長嶋有 \525 10/4 
河出文庫 『1303号室』 大石圭 \620 10/4 
河出文庫 『となりの宇宙人』 半村良 \819 10/4 
河出文庫 『遊古疑考』 松本清張 \998 10/4 
河出文庫 『差異と反復(上)』 ジル・ドゥルーズ/財津理 \1,575 10/4 
河出文庫 『差異と反復(下)』 ジル・ドゥルーズ/財津理 \1,575 10/4 

講談社学術文庫 『アルチュセール全哲学』 今村仁司 \- 10/10 
講談社学術文庫 『ルネサンスの文学―遍歴とパノラマ』 清水孝純 \- 10/10 
講談社学術文庫 『言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの』 丸山圭三郎 \- 10/10 
講談社文庫 『暗黒館の殺人(1)』 綾辻行人 \- 10/16 
講談社文庫 『暗黒館の殺人(2)』 綾辻行人 \- 10/16 
講談社文庫 『プラトン学園』 奥泉光 \- 10/16 
講談社文庫 『文庫版百器徒然袋―風』 京極夏彦 \- 10/16 
講談社文庫 『『クロック城』殺人事件』 北山猛邦 \- 10/16 
講談社文庫 『ハイド・ユア・アイズ』 A・ゲイリン/公手成幸 \- 10/16 
講談社文庫 『アウト オブ チャンバラ』 戸梶圭太 \- 16 
講談社文庫 『THE INTERPRETATION OF MURDER(上)』 J・ルーベンフェルド/鈴木恵 \- 10/16 
講談社文庫 『THE INTERPRETATION OF MURDER(下)』 J・ルーベンフェルド/鈴木恵 \- 10/16 

ランダムハウス講談社文庫 『ヴェネツィアの悪魔(上)』 デヴィッド・ヒューソン/山本やよい \861 10/1 
ランダムハウス講談社文庫 『ヴェネツィアの悪魔(下)』 デヴィッド・ヒューソン/山本やよい \861 10/1 

光文社文庫 『龍臥亭幻想(上)』 島田荘司 \- 10/11 
光文社文庫 『龍臥亭幻想(下)』 島田荘司 \- 10/11 
光文社文庫 『シャーロック・ホームズの事件簿』 アーサー・コナン・ドイル/日暮雅通 \- 10/11 
:古典新訳文庫 『賢者の贈り物 他22編』 O・ヘンリー/芹澤恵 \- 10/11 
:古典新訳文庫 『ある修道女の手紙』 ソル・フアナ/旦敬介 \- 10/11 

コバルト文庫 『薔薇の花かんむり』 今野緒雪/ひびき玲音 \460 10/2 
■■■集英社文庫 『水滸伝(13)白虎の章』 北方謙三 \- 10/19
■■■集英社文庫 『夜を買いましょう』 浅暮三文 \- 10/19

■■■ルルル文庫 『封殺鬼〜鵺子ドリ鳴イタ〜(2)』 霜島ケイ/也 \- 10/2
■■■ルルル文庫 『聖杯は迷宮に誘う』 西谷史/睦月ムンク \- 10/2
■■■ルルル文庫 『エノーラ・ホームズの事件簿〜消えた伯爵の子息〜』 ナンシー・スプリンガー/甘塩コメコ \- 10/2
小学館文庫 『天和をつくれ』 阿佐田哲也/結城信孝 \580 10/5 

新潮文庫 『その名にちなんで』 ジュンパ・ラヒリ/小川高義 \820 10/30 
新潮文庫 『ペイバック』 ブライアン・フリーマントル/二宮磬 \860 10/30 

GA文庫 『暗黒は我を蔽う』 鏡影都市 朝松健 \630 10/11 
GA文庫 『ここは魔法少年育成センター(3)とびます。』 久美沙織 \620 10/11 

ちくま学芸文庫 『象徴天皇という物語』 赤坂憲雄 \945 10/10 
ちくま学芸文庫 『事的世界観への前哨物象化論の認識論的=存在論的位相』 廣松渉 \1,575 10/10 
ちくま学芸文庫 『西洋中世の男と女聖性の呪縛の下で』 阿部謹也 \1,260 10/10 
ちくま学芸文庫 『人智学・心智学・霊智学』 ルドルフ・シュタイナー/高橋巖 \1,365 10/10 
ちくま文庫 『ブロンソンならこう言うね』 みうらじゅん/田口トモロヲ \630 10/10 
ちくま文庫 『文壇うたかた物語』 大村彦次郎 \924 10/10 
ちくま文庫 『読書の整理学』 外山滋比古 \588 10/10 
ちくま文庫 『古本病のかかり方』 岡崎武志 \819 10/10 

■■■:中公文庫 『クロワッサンとベレー帽ふらんすモノ語り』 鹿島茂 \720 10/23
■■■:中公文庫 『雨の匂い』 樋口有介 \720 10/23

創元推理文庫 『メールオーダーはできません』 レスリー・メイヤー/高田惠子 \882 10/中 
創元推理文庫 『殺しはノンカロリー』 コリン・ホルト・ソーヤー/中村有希 \987 10/中 
創元推理文庫 『伝説の森(上)』 マーセデス・ラッキー/山口緑 \945 10/中 
創元推理文庫 『伝説の森(下)』 マーセデス・ラッキー/山口緑 \882 10/中 
創元推理文庫 『理由あって冬に出る』 似鳥鶏 \609 10/下 

徳間デュアル文庫 『おおきくなりません』 白倉由美/鶴田謙二 \710 10/4 
徳間デュアル文庫 『福音の少年(Good News Boy)虹のウロボロス』 加地尚武/中臣亮 \720 10/4 
:徳間文庫 『秘曲 笑傲江湖(5)少林寺襲撃』 金庸/岡崎由美 \840 10/5 

:ハヤカワ文庫SF 『盗まれた街』 ジャック・フィニイ/福島正実 \840 10/上 
:ハヤカワ文庫SF 『ゴールデンエイジ(3)マスカレードの終焉』 ジョン・C・ライト/日暮雅通 \882 10/下 
:ハヤカワ文庫SF 『ようこそ女たちの王国へ』 ウェン・スペンサー/赤尾秀子 \882 10/下 
:ハヤカワ文庫FT 『異世界の虜囚』 レイモンド・E・フィースト/岩原明子 \714 10/上 
:ハヤカワ文庫FT 『四方を統べる神』 デイヴィッド・エディングス/宇佐川晶子 \840 10/下 
ハヤカワ文庫JA 『時砂の王』 小川一水 \651 10/上 
ハヤカワ文庫JA 『ライト・グッドバイ』 東直己 \777 10/下 
:ハヤカワ文庫NV 『究極兵器コールド・フュージョン』 クリス・ライアン/伏見威蕃 \987 10/下 
:ハヤカワ・ミステリ文庫 『トライ・ザ・ガール』 レイモンド・チャンドラー/木村二郎ほか \840 10/上 
:ハヤカワ・ミステリ文庫 『完全脱獄』 ジャック・フィニイ/宇野輝雄 \840 10/上 
:ハヤカワ・ミステリ文庫 『KIZU―傷―』 ギリアン・フリン/北野寿美枝 \840 10/下 
:ハヤカワ・ミステリ文庫 『殺しが二人を別つまで』 ハーラン・コーベン/山本やよいほか \945 10/下 

■■■:扶桑社ミステリ 『フェイタル・ネットワーク』 トレヴァー・スコット \- 10/下
■■■:扶桑社ミステリ 『ラグナ・ヒート』 T・J・パーカー \- 10/下

双葉文庫 『分岐点』 古処誠二 \660 10/11 
双葉文庫 『本棚探偵の回想』 喜国雅彦 \910 10/11 

:文春文庫 『ゴシップ的日本語論』 丸谷才一 \550 10/10 
:文春文庫 『麻雀放浪記(1)青春編』 阿佐田哲也 \660 10/10 
:文春文庫 『麻雀放浪記(2)風雲編』 阿佐田哲也 \660 10/10 
:文春文庫 『黄昏のベルリン』 連城三紀彦 \760 10/10 
:文春文庫 『メフィストの牢』獄 マイケル・スレイド/夏来健次 \910 10/10 
:文春文庫PLUS 『キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?』 飴屋法水 \530 10/10 

HJ文庫G 『ドラッケンフェルズ』 ジャック・ヨーヴィル/クリステル・スヴェーン \893 10/1 
HJ文庫G 『吸血鬼ジュヌヴィエーヴ』 ジャック・ヨーヴィル/クリステル・スヴェーン \893 10/1 
HJ文庫G 『ベルベットビースト』 ジャック・ヨーヴィル/クリステル・スヴェーン \893 10/1 

■■■MF文庫J 『魔女の生徒会長』 日日日/鈴見敦 \609 10/25
■■■MF文庫J 『ゼロの使い魔外伝(2)タバサの冒険』 ヤマグチノボル/兎塚エイジ \609 10/25
■■■MF文庫J 『ギャルゴ!!!!!地方都市伝説大全』 安宅代智/河原恵 \609 10/25

日がな一日“本”とともに“暮ら”す一族→略してボンクラどものデイズ・オブ・ライフ今日の早川さんを読む…まあ真性のボンクラ(←ほめ言葉)は早川さんだけっぽいけど。しかし巻末のアレで「ああ、そういえば(幼馴染の二人はともかく)わりと年代ちがうよね、このパーティ」とかちょっと考える。「どうやって知り合いになったのかな、このひとたちは…ネットかね、やっぱり。でも職業ボンクラでキャラクターメイキングしたら社交スキルはどうしても低くなっちゃうから(←偏見)なんかひと騒動あったんだろうね、きっと」と、ここで思い出したのがカレン・ジョイ・ファウラージェイン・オースティンの読書会』。ジェイン・オーステインの6つの長編のそれぞれを6人が持ち回りで読書会のホストになるこの小説。そのうち5人は女性で、それこそジェイン・オーステインに特化した岩波さんのヴァリエーション。のこるひとりは『自負と偏見』すらも読んでないバリバリのSFマニアの男性、つまりいわゆる早川くん。この早川くん、どうやって岩波さんズの花園にもぐりこむ羽目になったかというと、ついうっかりSF大会に紛れ込んでしまったワン・オブ“岩波さんズ”がタチの悪い(しかし自覚はしていない)SFマニアに絡まれているところを云々という…なんというか異性にめぐり合いたいSF者の集合的無意識が生んだドリームシチュエーションだよね、これ。この早川くんことグリッグは要所で実にいい役を振られていて、ちまたの早川くんことオレは読んでいるあいだ中そのちょっとした助演男優ぶりにもう歓喜の涙だったりする。『ジェイン・オースティンの読書会』はむしろ“ジェイン・オーステインなんて知らないけどティプトリーJrとかル=グウィンなら任しといて”という早川さん/くんズのほうが楽しめる小説だと、まあ49%ぐらいは思ってたりする。いやあ、それにしてもオレがもっともうちょっと若かったころに、周りにこういう異性のボンクラがいたらもう少し華やかなことがあったんじゃないかな…ないな。しょせん社交スキルが最低ランクのボンクラだしな、オレも。