『わが愛しき娘たちよ』重版決定だそうな。表題作の過激さというのが“思考実験的なエスカレーション”というよりは“エンターテイナー的サーヴィス精神”によって盛り込まれたものだと気がついたのは、これを読んだ当時からはだいぶ後の話になる。「見張り」『リンカーンの夢』の路線が本筋だとはこれっぽっちも思わなかった…それくらい短編「わが愛しき娘たちよ」の印象は強かったね。