本やタウン:書籍近刊情報より


岩崎書店 『お年玉殺人事件』 都筑道夫/東元光児画 12/中旬 \1,470 ((奇妙な俳句がつらねられた17文字の作者に殺人の疑いが。キリオン・スレイの名推理。小学校高学年向。『恋人とその弟』(仁木悦子/山崎真理子絵)同時刊。))

岩波書店 『獄中記』 佐藤優 12/6 \1,995 ((512日間拘留された異能の外交官は、拘置所カフカ的不条理の中で、いかなる思索を紡いでいたのか。))
岩波書店 『何が社会的に構成されるのか』 イアン・ハッキング/出口康夫ほか訳/12/22 \3,570 
岩波書店 『思想史の余白に』 坂部恵 12/6 \4,200 ((カロリング・ルネサンス以降のヨーロッパ精神史の展開の斬新な見直しの試み。バロックの現代性へ。))
岩波書店 『文明の死/文化の再生』 村上陽一郎 12/7 \1,155 

河出書房新社 『小鳥たちが見たもの』 ソーニャ・ハートネット/金原瑞人ほか訳 12/11 \1,680 
河出書房新社 『アララテのアプルビイ』 マイクル・イネス/今本渉訳 12/11 \2,100 
河出書房新社 『最後のウィネベーゴ』 コニー・ウィリス/大森望編訳 12/15 \1,995 
河出書房新社 『本の気つけ薬』 出久根達郎 12/25 \1,575 ((古本、懐かしい本、稀覯本、思い出の本などなど、さまざまな本と、本にゆきあった人々にまつわるエピソードをまとめた最新エッセイ集。))
河出書房新社 『The Art of FEEBEE』 FEEBEE 12/15 \3,150 
河出書房新社 『RUBBER DOLL』 トレヴァー・ブラウン 12/15 \3,990 
河出書房新社 『マグダラのマリアによる福音書』 カレン・L・キング/山形孝夫ほか訳 12/11 \2,520 
河出書房新社 『さあ、犬になるんだ!』 C・V・オールズバーグ/村上春樹訳 12/15 \1,680 ((催眠術のショーを見たカルヴィンが、妹に催眠術をかけると。村上春樹翻訳によるシュールでブラックな絵本。中学生以上向。))

:光文社 『親切なお化け』 若竹七海/杉田比呂美画 12/13 \1,365 

春風社 『白い黒人』 ネラ・ラーセン/植野達郎訳 11/下旬 \2,000 ((肌の白い2人の黒人女性。1人は白人のふりをして暮らす。2人は出会い、秘かに惹かれあう。黒人女性文学の先駆『パッシング』の初訳。))

中央公論新社 『チョコレート・マウンテンに沈む夕日』 スーザン・エルダキン/奥村直史訳 12/20 \2,100 ((星とサボテンの庭に囲まれたアリゾナ砂漠のアイスクリームショップには、誰も知らない秘密があった。英国新進作家の処女作。))

東京大学出版会 『啓蒙の世紀の神秘思想 サン=マルタンとその時代』 今野喜和人 12/15 \8,925 

日本評論社 『詐病』 牧潤二 12/上旬 \2,100 ((詐病は時代の病理を映す鏡である。いままで正面から取り上げられることのなかった詐病のすべてを、豊富な事例で明らかにする。))

[新書]
:光文社 『暗黒神殿 アルスラーン戦記(12)』 田中芳樹 12/6 \840 
:光文社 『モノ・サピエンス』 岡本裕一朗 12/13 \735 ((「臓器売買致し方なし」など、90年代にその萌芽が認められはじめた人間の物質=モノ化によって変質していく人類の未来を読み解く。))

実業之日本社 『追憶のかけら』 貫井徳郎 12/中旬 \1,000 
実業之日本社 『秘宝迷宮 魔界都市ガイド鬼録』 菊地秀行 12/上旬 \860 

中央公論新社 『ユーフォリ・テクニカ 王立技術院物語』 定金伸治 12/20 \945 
中央公論新社 『曙光の誓い』 花田一三六 12/20 \945 
中央公論新社 『すべては脳からはじまる』 茂木健一郎 12/10 \735 

徳間書店 『ヤングガン・カルナバル 愛しき日々、やがて狩の季節』 深見真 12/19 \860 

大長編作家という印象を持っている人も多いはずのコニー・ウィリスだけれど、その職人技がさえてるのはやっぱり中短編だと思うのよね…ってことで『最後のウィネベーゴ』を手に取らずしてどうとするのかの今回。あと早川書房にはこの機を逃さず『わが愛しき娘たちよ』の増刷を目論んでほしい。