本やタウン:書籍近刊情報より


[単行本]
朝日新聞社 『小説家の庭』 丸山健二 11/7 \3,045 ((世界文学の水準を目指して執筆活動を続ける著者が、情熱を傾けて作る庭。自ら撮った写真に含蓄のある箴言を添えて贈る写真集。))

岩崎書店 『動物園の暗号』 有栖川有栖/町田尚子画 11/下旬 \1,470 
岩崎書店 『トリュフとトナカイ』 泡坂妻夫/金子真理画 11/下旬 \1,470 

岩波書店 『漱石先生からの手紙 寅彦・豊隆・三重吉』 小山文雄 11/28 \2,100 
岩波書店 『作劇術』 新藤兼人 11/22 \2,625 
岩波書店 『失われた書を求めて』 石川九楊 11/7 \1,155 ((「書」の、リアルにして一回的な経験の再生へ。書字の宇宙から、現代の実存と社会の負の運命を照らし出す。))
岩波書店 『宣長学講義』 子安宣邦 11/28 \2,835 
岩波書店 『ファンダメンタリズム』 マリーズ・リズン/中村圭志訳 11/28 \1,680 
岩波書店 『狂気』 ロイ・ポーター/田中裕介ほか訳 11/28 \1,575 
岩波書店 『生成するカント像』 坂部恵 11/7 \4,200 
岩波書店 『夢みる身体』 鷲田清一編 11/29 \2,835 

以文社 『アナーキスト人類学のための断章』 デヴィッド・グレーバー/高祖岩三郎訳 10/31 \2,310 ((ネグリ=ハート『〈帝国〉』以降の最重要人物の初邦訳。アナーキズムと人類学の結合から生まれるポジティヴな世界観。))

エスクァイアマガジンジャパン 『不思議の国のアリス』 ルイス・キャロル/ヤン・シュヴァンクマイエル画 11/上旬 \2,625 
エスクァイアマガジンジャパン 『オールアバウトシュヴァンクマイエル』 小宮義宏監修 11/中旬 \1,680 ((映像作家ヤン・シュヴァンクマイエルの最新作「ルナシー」をはじめ全貌を読み解くオフィシャルガイドブック。シナリオ完全版を収録。))

:海竜社 『老年の思想』 谷沢永一 11/11 \1,575 

河出書房新社 『やどかりとペットボトル』 池上永一 11/15 \1,260 ((故郷沖縄でのかなりフシギな少年時代から現在のファンタスティックな日々まで。ユニークな池上ワールドの舞台裏が覗ける初エッセイ集。))
河出書房新社 『カネと暴力の系譜学』 萱野稔人 11/15 \1,575 
河出書房新社 『超人類へ! バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会』 ラムズ・ナム/西尾香苗訳 11/2 \2,310 

学習研究社 『シャーロック・ホームズ メアリ女王の個人秘書殺人事件』 カレブ・カー/山川美満代翻訳 11/7 \1,890 ((なんと、今回のホームズを悩ませる殺人事件の犯人は数世紀もさかのぼる幽霊。女王をめぐる邪悪な陰謀をホームズが暴く。))

京都大学学術出版会 『シェイクスピア 残酷劇からの誕生』 依田義丸 12/20 \4,830 ((シェイクスピアの第3作「タイタス」は、ヴィクトリア朝の流行を反映した残酷劇。そこに4大悲劇の作劇術が早くも芽生えていた。))

群像社 『結婚、結婚、結婚!』 チェーホフ/牧原純訳 11/上旬 \840 ((40過ぎまで結婚しない男だったチェーホフが書いた「熊」「結婚申込」「結婚披露宴」の3部作。方言訳も取り入れた面白さ倍増の新訳。))

講談社 『BRAIN』 GRAVE・GRINDER 11/15 \1,260 ((他人の血を飲みたいと願う我が儘な女の子が、汚いジジイを愛してしまう。現代若者の21世紀的リアルを描いた、「群像」掲載の話題作。))
講談社 『この脆く美しい城 有栖川有栖エッセイ集』 有栖川有栖 11/24 \1,680 
講談社 『となりの姉妹』 長野まゆみ 11/10 \1,470 
講談社 『マインド・クエスト 意識のミステリー』 D・ロイド/谷徹訳 11/10 \2,520 ((失踪した哲学教授を追う若き女性研究員ミランダが入り込んだのは、めくるめく脳と意識の迷宮だった。最新の知見満載で迫る傑作ミステリー。))
講談社 『われら猫の子』 星野智幸 11/10 \1,680 
講談社 『秋葉少年』 将吉/ヤスダスズヒト画 11/10 \1,470 
講談社 『星と半月の海』 川端裕人 11/30 \1,680 
講談社 『明日なき身』 岡田睦 11/10 \1,680 ((妻に逃げられ、持病を抱え、生活保護で暮らす日々。極貧の中に自分勝手なダンディズムを貫き、自滅してゆく老人の哀切で可笑しい書。))
講談社 『メイド☆マシンガン』 ありや/ヤスダスズヒト画 11/10 \1,470 ((いまアキバでは、こんなことも、あんなことも。趣都に咲く一輪の徒花、メイドさん・ありやが綴る驚天動地の日記エッセイ。))
講談社 『ももんがあ対見越入道 江戸の化物たち』 A・カバット 11/1 \1,890 ((化物たちの遊郭「草原」で嫌われる客とは。豆腐小僧の好物とは。「江戸のキャラクター」たちが長屋を飛び出し街中を闊歩する。))
講談社 『空の帝国 アメリカの20世紀』 生井英考 11/17 \2,415 
講談社 『ラジオ・キス』 白倉由美 11/10 \998 
講談社 『ステーションの奥の奥』 山口雅也 11/6 \2,625 
講談社 『おばあさんになった女の子は』 石井睦美文/宇野亜喜良画 11/15 \1,575 
講談社 『天井うらのふしぎな友だち』 柏葉幸子/杉田比呂美画 11/20 \1,470 

:光文社 『妄想力 ヒトのこころとサルのこころはどう違うか』 金沢創 11/20 \1,890 ((1万年前に絶滅寸前だったヒトが生き延びたのはヒトの心の「妄想力」のおかげだった。ヒトの心はどこが他生物とは違うのかを検証。))

国書刊行会 『フリーメイソンと大音楽家たち』 吉田進 11/25 \3,990 ((モーツァルトハイドンといった大音楽家たちがメイソンであった事実を明かし、従来の音楽史をメイソン思想から捉え直した衝撃の書。))

小学館 『時計仕掛けのイヴ』 関田涙 11/17 \1,365 
小学館 『戦場のガールズライフ』 吉川トリコ 11/20 \1,260 
小学館 『ピーター・パン イン スカーレット』 ジェラルディン・マコックラン/こだまともこ訳 11/30 \1,995 

出版芸術社 『本陣殺人事件・蝶々殺人事件』 横溝正史 11/下旬 \2,100 
出版芸術社 『犬神家の一族』 横溝正史 11/下旬 \2,100 

東京創元社 『密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー』 芦辺拓/桜庭一樹 11/30 \2,520 
東京創元社 『時間のない国で(上)』 ケイト・トンプソン/渡辺庸子訳 11/18 \1,785 
東京創元社 『時間のない国で(下)』 ケイト・トンプソン/渡辺庸子訳 11/18 \1,785 

徳間書店 『月光』 誉田哲也 11/18 \1,680 

:NHK出版 『集中講義!日本の現代思想』 仲正昌樹 11/30 \966 
:NHK出版 『西田幾多郎 〈絶対無〉とは何か』 永井均 11/30 \1,050 

早川書房 『ミステリの名書き出し100選』 早川書房編集部編 11/下旬 \1,260 
早川書房 『私のハードボイルド 固茹で玉子の戦後史』 小鷹信光 11/下旬 \2,835 
早川書房 『ウィンキー』 クリフォード・チェイス/松本依子訳 11/下旬 \1,575 
早川書房 『じてんしゃ日記』 高千穂遥/一本木蛮画 11/下旬 \1,050 

文藝春秋 『わらの人』 山本甲士 11/下旬 \1,785 
文藝春秋 『双六で東海道』 丸谷才一 11/中旬 \1,470 ((太古、貝が貨幣とされたエロチックな理由とは。古今東西のゴシップから最新の研究まで、縦横無尽に綴る抱腹、納得のエッセイ集。))

:ブッキング 『ブライヅヘッドふたたび』 イーヴリン・アーサー・セント・ジョン・ウォー/吉田健一訳 11/下旬 \2,980 
:ブッキング 『収容所群島(3)』 ソルジェニーツィン/木村浩訳 11月下旬 \3,675 
:ブッキング 『あけるな』 谷川俊太郎文/安野光雅画 11/下旬 \1,680 

法政大学出版局 『シネマ2 時間イメージ』 ジル・ドゥルーズ/宇野邦一ほか訳 11/6 \4,935 
法政大学出版局 『人類再生 ヒト進化の未来像』 ミッシェル・セール/米山親能訳 11/16 \4,935 
法政大学出版局 『中世の旅芸人 奇術師・詩人・楽師』 ヴォルフガング・ハルトゥング/井本しょう二訳 11/30 \5,040 
法政大学出版局 『文学』 立花雄一編 11/上旬 \14,700 ((処女小説「貧しき小学生徒」をはじめ、文学時評や文学的技巧を駆使した下層社会報告を収録し、プロレタリア文学の先駆者の全貌に迫る。))

本の雑誌社 『二人目の出産』 安田ママ 11/20 \1,470 

みすず書房 『マグヌス』 シルヴィー・ジェルマン/辻由美訳 11/10 \2,730 ((言葉と記憶を失った5歳の男の子。ぬいぐるみのマグヌスだけが知る真実を求め、少年の心の旅が始まる。波瀾万丈の成長小説。))
みすず書房 『井戸の底に落ちた星』 小池昌代 11/中旬 \2,520 ((静かな人気をもつ詩人による、本についてのエッセイ集。詩、書評、書き下ろし短篇小説を収めた濃密な「本をめぐる本」。))
みすず書房 『子どもたちのいない世界』 フィリップ・クローデル/高橋啓訳 11/中旬 \2,520 ((ポトフ/ザジのワクチンほか、この世界の姿を、笑いと涙と愛でつつみこむ20の物語。カラー・イラスト付きで贈る。))
みすず書房 『辞書、この終わりなき書物』 三宅徳嘉 11/下旬 \8,925 ((デカルトパスカル考、辞書をめぐる論考、加藤周一との対談ほか。レヴィ=ストロースやバルトを日本に紹介したフランス語大家の遺著。))

[新書]
学習研究社 『失われた古代ユダヤ王朝「大和」の謎』 飛鳥昭雄/三神たける 11/7 \998 
学習研究社 『般若心経の宇宙科学』 コンノケンイチ 11/7 \945 ((仏教の真髄を凝縮した「般若心経」には、この宇宙を読み解く「鍵」が隠されていた。科学的「般若心経」入門。『般若心経の宇宙論』同時刊。))

講談社 『背信の科学者たち』 W・ブロード/N・ウェード 11/20 \1,197 
講談社 『さよなら純菜、そして不死の怪物』 浦賀和宏 11/7 \998 
講談社 『ソフトタッチ・オペレーション』 西澤保彦 11/7 \945 
講談社 『現代建築に関する16章 空間、時間、そして世界』 五十嵐太郎 11/20 \777 

早川書房 『北雪の釘』 ロバート・ファン・ヒューリック/和爾桃子訳 11月上旬 \1,155 

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    ▼ ^Д▼ キタ━━━━━━━━━━!
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おおハレルヤハレルヤ、ハーヴェスト・シーズン…って言うかおいまてまてまてこれじゃ収穫されるのはオレの財布の中身や。『アナーキスト人類学のための断章』、シュヴァンクマイエル、『シェイクスピア 残酷劇からの誕生』、『BRAIN』、『ももんがあ対見越入道 江戸の化物たち』、『フリーメイソンと大音楽家たち』、ドゥルーズ、セール、そしてみすずは全部ほしいよ。ここ数年のオレベストミステリの冠を維持してる『灰色の魂』のフィリップ・クローデルは何はともあれ買っとく。