本やタウン:書籍近刊情報より


[単行本]
學燈社 『絵巻水滸伝(2) 北斗之党』 正子公也画/森下翠著 6/24 \2,625 

勁草書房 『物理世界のなかの心 心身問題と心的因果』 ジェグォン・キム/太田雅子訳 7/中旬 \2,940 ((心の実在は立証できない。可能なのは徹底した物理主義のみである。常識をくつがえすラディカルで戦闘的な立場から心的因果を論じる。))

:産業図書 『ヴィジュアル・アナロジー つなぐ技術としての人間意識』 バーバラ・M・スタフォード/高山宏訳 7/上旬 \3,360 

:春秋社 『フィールド・オブ・プレイ』 キャロライン・ケニー/近藤里美訳 6/下旬 \2,520 ((音楽療法の原理を臨床から絶対に乖離しない新しい言語で語ろうとする試み。そこで何が起こり何が癒しになるかを説く。))
:春秋社 『覚の参究 〈世界禅〉を生きる』 北原隆太郎 6/下旬 \2,625 ((自己にめざめ、全人類の立場に立ち、超歴史的歴史の創造を目指す「世界禅」に生涯をかけた白秋長男による遺稿集。))
:春秋社 『君はいま夢を見ていないとどうしていえるのか』 バリー・ストラウド/永井 均監訳 6/下旬 \3,675 ((我々は外部世界について何か知りうるのか。カントら大哲学者の解答を検討し、いまだ解決されぬ懐疑論の問題性を暴露。))
:春秋社 『イマヌエル・カントの葬列 教育的眼差しの彼方へ』 鈴木晶子 6/下旬 \3,150 ((成熟を教えることの困難を喝破し、臨床知が持つ可能性を示唆したカント哲学の構想を刷新、まったく新しい教育学を制作する試み。))

春陽堂書店 『安吾のいる風景』 坂口綱男 7/中旬 \1,575 ((無頼派作家・坂口安吾を父に持つカメラマン・坂口綱男が、「父・安吾の世界」を描いたフォトエッセイ。「桜の森の満開の下」を収録。))

星雲社 『カットスロート・プラネット』 速水螺旋人著・画 6/30 \4,410 

世界思想社 『ヨーロッパ精神の源流 その栄光と挫折と教訓の探求』 D・シュヴァニツ/小杉尅次訳 7/上旬 \3,360 

ソニー・マガジンズ 『オリガの物語』 ステファニー・ウィリアムズ/大野晶子訳 6/20 \2,625 

:南雲堂フェニックス 『ジャンキンの悪妻の書 中世のアンティフェミニズム文学伝統』 ウォルター・マップ/聖ヒエロニムス 6/30 \3,465 ((「ウァレリウが哲学者ルフィヌスに妻帯を戒める書簡」など三本の女性嫌厭・反結婚主義の論考を収めた。本邦初訳。))
:南雲堂フェニックス 『シクロフスキイ 規範の破壊者』 佐藤千登勢 7/19 \2,940 ((シクロフスキイの小説・シナリオ・エッセイ・芸術論などを通じ、彼が提唱した「異化」理論とその実践を今日の視点から読み直す。))

国書刊行会さん『ボディ・クリティシズム』まだ〜♪」のバーバラ・M・スタフォードが目玉でしょう。南雲堂フェニックスの2冊も要チェック。で気がついたらいつの間にか『短い金曜日』のアイザック・B・シンガーによる短編集→:『カフカの友と20の物語』[彩流社]がでてたので注文。あとはジョン・ル・カレやらバーバラ・ヴァインやら山口昌男やらを再読する生業。ル・カレの『パーフェクト・スパイ』とか角川のヴァインは復刊してくれてもいいんじゃね?