本やタウン:書籍近刊情報より


[単行本]
:青山出版社 『アビーの告白 精神病棟で過ごした328日』 アビゲイル・ヴォナ/小川美紀訳 6/1 \1,470 ((奔放に暮らしていた著者だったが、更生のため精神病棟に入れられる。思春期の心の成長を綴った実話。))

岩崎書店 『恐怖の館へようこそ』 R・L・スタイン/津森優子訳 6/下旬 \840 ((引越してきたこの家は不気味だ。閉じた窓のカーテンが揺れ、ささやき声もきこえる。小学校中学年向。『呪われたカメラ』同時刊。))

岩波書店 『アーキペラゴ 群島としての世界へ』 吉増剛造/今福龍太 6/29 \2,730 
岩波書店 『サン=テグジュペリ 伝説の愛』 アラン・ヴィルコンドレ/鳥取絹子訳 6/27 \2,940 
岩波書店 『オリーブの森で語りあう ファンタジー・文化・政治』 M.エンデ,E.エプラー,H.テヒル/工藤直子解説・丘沢静也訳 6/7 \3,255 
岩波書店 『意識の探求(上) 神経科学からのアプローチ』 クリストフ・コッホ/土谷尚嗣訳 6/28 \3,150 ((世界の注目を集めた著者らの成果をはじめ研究最前線をバランスよく解説。ガイド・読み物としても面白い。『下巻』同時刊。))
岩波書店 『可能性としての歴史 越境する物語り理論』 鹿島徹 6/28 \3,570 
岩波書店 『韓国の若い友への手紙 歴史を開くために』 上村忠男 6/27 \2,520 
岩波書店 『ふたりのロッテ 改訳』 エーリヒ・ケストナー/池田香代子訳 6/16 \672 

角川書店 『初心者のための「文学」』 大塚英志 6/26 \1,365 
角川書店 『女人蛇体 偏愛の江戸怪談史』 堤邦彦 6/30 \2,415 ((嫉妬に燃える女は蛇となって逃げる男に追いすがる。因縁話から悲恋物語へと変貌する「蛇体と化した女たち」の怪談奇談の系譜を考察。))

河出書房新社 『うつし世の乱歩 父・江戸川乱歩の憶い出』 平井隆太郎 6/15 \1,680 
河出書房新社 『きみがくれたぼくの星空』 ロレンツォ・リカルツィ/泉典子訳 6/9 \1,680 ((老人ホームで初めて知った真実の恋が奇跡を生んだ。メランコリックでユーモラスな、究極のシルバー恋愛小説。))
河出書房新社 『愛を海に還して』 小手鞠るい 6/15 \1,470 
河出書房新社 『口ひげを剃る男』 エマニュエル・カレール/田中千春 6/9 \1,575 
河出書房新社 『伊藤彦造イラストレーション』 伊藤彦造 6/12 \2,940 
河出書房新社 『ミッドサマー・イヴ 夏の夜の妖精たち』 辺見葉子解説 6/20 \3,045 ((英国挿絵本の黄金期を牽引したラッカムやデュラックをはじめ、妖精画家ペイトン、狂気の画家ダッド、ドイル兄弟を中心に妖精画を収録。))
河出書房新社 『ハンス・ベルメール』 サラーヌ・アレクサンドリアン/澁澤龍彦訳 6/1 \3,990 
河出書房新社 『ベンヤミン』 6/20 \1,575 
河出書房新社 『カントの哲学』 池田雄一 6/20 \1,575 

影書房 『虹の鳥』 目取真俊 6/上旬 \1,890 
影書房 『武田泰淳集』 武田泰淳 5/下旬 \2,310 

学習研究社 『時代小説人物事典』 歴史群像編集部編 6/27 \1,680 

幻冬舎 『セックスと嘘とアダルトビデオ 村西とおるの七転八起人生』 丸茂ジュン 5/25 \1,575 

晃洋書房 『交響するロマン主義』 長野順子編/小田部胤久編 6/上旬 \2,730 

小学館 『オババの森の木登り探偵』 平野肇 6/13 \1,680 
小学館 『ルーシー・デズモンド』 松尾清貴 6/15 \1,890 ((利己主義の社会、道徳の荒廃などはすべて、戦後地下に潜ったある軍事組織が周到に準備したものだった。若き天才が描いた超サスペンス。))
小学館 『仮面幻双曲』 大山誠一郎 6/23 \1,470 
小学館 『悠悠おもちゃライフ』 森博嗣 6/1 \1,995 
小学館 『人形月』 恋月姫/片岡佐吉撮影 6/28 \2,415 

出版芸術社 『山荘の死(1)』 鮎川哲也 6/下旬 \1,785 

中央公論新社 『フラッタ・リンツ・ライフ』 森博嗣 6/下旬 \1,995 

東京創元社 『世紀末大バザール 六月の雪』 日向旦 6/下旬 \1,890 

東京大学出版会 『<悪しき>文化について』 足立信彦 6/15 \3,990 ((近代を形作ったヨーロッパの諸概念は、いまなお不寛容の暴力をふるい続ける。回答のない問いを発しつづける思想史の地層を見つめる。))

徳間書店 『マーダー・アイアン 絶対鋼鉄』 タタツシンイチ 6/19 \1,995 ((現実とはわずかに異なる歴史を辿る近未来。大規模国軍に代わり少数精鋭のサイボーグ兵士からなる特殊部隊が活躍するようになっていた。))

夏目書房 『モテと純愛は両立するか?』 大野左紀子 6/1 \1,575 ((純愛とは任侠である。純愛は、流行ではない。それは、女の生き様。渡辺淳一からヨン様まで、純愛現象の真実を解く革命的純愛論。))

白水社 『韓国昔ばなし(上)』 徐正五再話/仲村修訳 6/下旬 \2,310 ((動物やトッケビや鬼神などが入り乱れる豊かな想像力の世界。おおらかな笑いや人生の教訓などがあふれる全100話。『下巻』同時刊。))
白水社 『柘榴のスープ』 マーシャ・メヘラン/渡辺佐智江訳 6/下旬 \2,100 ((流血のテヘランを逃れ、アイルランドの田舎町で郷土料理店を開いた、美人3姉妹の流転の先には。世界的ベストセラー小説。))

福音館書店 『この湖にボート禁止』 ジェフリー・トリーズ/多賀京子訳 6/6 \788 
福音館書店 『レクトロ物語』 ライナー・チムニク/上田真而子訳 6/6 \788 

双葉社 『悪忍 加藤段蔵無頼伝』 海道龍一朗 6/13 \1,890 

文芸社 『わが懐かしき文学者たち』 中島和夫 6/1 \1,785 ((文芸誌「群像」編集長として、日本現代文学を代表する作家たちと交流を結んだ日々を回想した書。))
文芸社 『千鳥泣く 石川五右衛門外伝』 田熊宏至 6/1 \1,680 

文藝春秋 『あめふらし』 長野まゆみ 6/下旬 \1,260 
文藝春秋 『ケッヘル(上)』 中山可穂 6/下旬 \1,800 ((放浪に倦んだ伽椰は、海峡の町で出会った男に職を斡旋される。アマデウス旅行社の奇妙なツアー。それはおそるべき復讐劇の始まりだった。『下巻』同時刊。))
文藝春秋 『リンドキストの箱舟』 アン・ハラム/野口百合子訳 6/下旬 \2,100 
文藝春秋 『一応の推定』 広川純 6/下旬 \1,260 
文藝春秋 『銀色の翼』 佐川光晴 6/下旬 \1,785 
文藝春秋 『森のはずれで』 小野正嗣 6/下旬 \1,785 ((妻の帰りを待つ父子。周囲の森から異様な音が、奇妙なものたちが彼らを訪れる。新しい文学の冒険、不思議な味わいの連作集。))
文藝春秋 『罠釣師 トラッパーズ』 三浦明博 6/下旬 \1,680 
文藝春秋 『象の墓場』 花村萬月 6/下旬 \1,785 
文藝春秋 『複眼の映像 私と黒澤明』 橋本忍 6/下旬 \2,100 ((『羅生門』『七人の侍』『生きる』。黒澤の絶頂期をともにした稀有なシナリオ作家が、その凄まじい体験のすべてを書きつくした。))

法政大学出版局 『狼男の言語標本 フロイトの症例報告と秘語的読解』 ニコラ・アブラハム/マリア・トローク 6/29 \3,465 ((フロイトの成功しなかった分析として知られる「狼男」の症例を解釈し直す革命的作品。))
法政大学出版局 『悪の記憶・善の誘惑 20世紀から何を学ぶか』 ツヴェタン・トドロフ/大谷尚文訳 6/15 \5,565 ((20世紀の2つの全体主義に共通する科学万能主義とユートピア思想を鋭く批判しつつ多元的民主主義への道を探る。))
法政大学出版局 『セルバンテスとスペイン生粋主義』 アメリコ・カストロ/本田誠二訳 6/20 \5,040 ((セルバンテスを極めて特殊なスペイン的生粋主義の中に定位し、「新キリスト教徒」の血統に属する知性としてとらえた著者の代表作。))

ポプラ社 『ロープメーカー』 ピーター・ディッキンソン/三辺律子訳 6/中旬 \1,575 

ほるぷ出版 『ラスト・ドッグ』 ダニエル・アーランハフト/金原瑞人訳 6/下旬 \1,365 ((ローガンの友達は犬のジャックだった。だが、犬を媒介とする伝染病が広がり、街はパニックに陥る。感動のSFヤングアダルト。))

[新書]
:光文社 『ブラッディー・スクランブル』 戸梶圭太 6/20 \840 
:光文社 『なぜかいい町 一泊旅行』 池内紀 6/16 \735 

:新潮社 『怪盗ジゴマと活動写真の時代』 永嶺重敏 6/20 \714 ((江戸川乱歩寺山修司伊丹万作。とりこになった者は数知れず。大正初め、一大ブームを巻き起こした伝説の無声映画があった。))

実業之日本社 『帝国傭兵軍団の進撃』 陰山琢磨 6/下旬 \900 

中央公論新社 『樹上のゆりかご』 荻原規子 6/下旬 \1,050 

徳間書店 『ヤングガン・カルナバル ドッグハウス』 深見真 6/19 \860 

白水社 『城』 フランツ・カフカ/池内紀訳 6/中旬 \1,470 

     ……ちょ、

     _,,  
    ▼; ´∀▼ ちちちょっと多いんじゃないっすか
   ヾ(_,,)

基本、ここでピックアップするのは買える金と読める時間があったたら入手したいものを全部書き出してるんだけど、今回はたまったもんじゃあないね。むりやり厳選するなら『アーキペラゴ 群島としての世界へ』(…今福×吉増のカップリングは盆と正月っす)『柘榴のスープ』(…渡辺佐智江訳ははずせないっす)『森のはずれで』(…“新しい文学の冒険”とか言われたら弱いっす)ってとこ。あと近況:アニメ化ついでに『S.H.の××』を読み返してたら無性にヴォネガットも読み返したくなって押入れ捜索…ぞろぞろ出てくるが肝心の『タイタンの妖女』だけがでてこないので注文、3回ぐらいは買いなおしてるよねコレ←オレ。