↓附記

『逢魔の都市』はつまるところ、魔術的な架空都市におけるエスピオナージュであるのだな…と、ここまで考えてすぐに連想されたのが野阿梓。さまざまな暗喩とパロディーにあふれたレモン・トロツキーシリーズの『武装音楽祭』や中編「妖精の夏」、SF史上最も格好いいヒロイン*1姉川孤悲の登場する『バベルの薫り』、そしてシェイクスピアの”想像力”の中に逃走した竜を追う熾天使の物語『兇天使』もそのひとつとして数えてもいいかもしれない。マイフェヴァリット作家の一人…とここまで書いてネットを検索したら、もう野阿作品の作品で新刊で手に入るのって姉川弧悲ものだけなのね、うーんうーん。

*1:とか言われてるのをどこかで目にした覚えがあるのだけど…どこだっけ