フランク・ハーバートなら素直に『デューン』が安全です、…『砂丘の子供たち』までなら。息子さんのブライアン・ハーバートは最近デューンのプレ・シリーズを共著で出してますが、一昔前にも『消えたサンフランシスコ』という本を出しております。宇宙人の学生がサンフランシスコを丸ごと切り取って母星まで運んでいっちゃう…といういかにも血沸き肉踊るスペースオペラっぽい幕開けに反して、上下巻ずーーーーっと崩壊寸前の家庭小説が続く珍品、さすが親子。古本屋で見かけたら手にとって見るのも一興でしょう。運良く読めても苦情は勘弁してください。