note

京フェスで発表された第Ⅲ期<未来の文学>の内容が話さないと伝わらない日記にて公開されてます…ってゆーか超大物勢の中にちょこんとスラデックが鎮座ましましてるのがすばらしい。これを機にどこかがうっかり『スラデック言語遊戯短編集』を復刊してしまわ…

“ある娼婦の生涯”的なスキャンダルものかと思い正直あまり興味の無かった新風舎文庫のエカ・クルニアワン『美は傷 混血の娼婦デウィ・アユ一族の悲劇』ではあるけれど、昨日仕事前に立ち寄った書店で見かけて、腰巻の文句がちょっと奮ってたので開いてみたら…

なんかルクレティウスとルキアノスをごっちゃにしていたので訂正。ルキアノスはエラスムス/ラブレー/スウィフトというラインの始点に当たる風刺の人だったな、『本当の話』は復刊してほしかったのに…とか書いてたらルキアノスとそれからペトロニウスの『サテ…

入江亜季の『コダマの谷』[エンターブレイン/■■■]と『群青学舎 1』[エンターブレイン/■■■]をジャケ買い、そして読む、惚れる。いいねこれ、じつにいい。シンプルな描線、描かれていることより描かれていないところが多く、わりとそっけない描写、スラップス…

ポスト・アポカリプスもののヤングアダルトSFらしい『リンドキストの箱舟』[アン・ハラム/文藝春秋]の著者紹介を眺めていて、ふと… _,, ▼ ´∀▼ .。oO( グウィネス・ジョーンズって名前、なんでオレ知ってるんだろうな ) ヾ(_,,) とか思ったので早速ググ…

『タイムトラベラーズ・ワイフ』が好評であるところのオードリー・ニッフェネガーを一つ試してみましょうかということで『きみがぼくを見つけた日』(上・下)[ランダムハウス講談社文庫]を購入…したところ改題しての文庫化でございました。文庫落ち早くね?…

SFマガジン2006年05月号の編集後記にケリー・リンクの第2短編集“Magic for Beginners”の翻訳刊行が控えているとの記述あり、うれしい。それにしても昨晩から読み始めた『あなたに不利な証拠として』は評判どおりの傑作で、警察活動を舞台としてはいても実に…

ものすごい勢いでウィル・マッカーシイ『コラプシウム』を読み始める。あー、もし、もしもぼくが『コラプシウム』を翻訳するとして、ここは一発ウケをねらってやろう(@特盛!SF翻訳講座)とか考えたりするならば、文体を森見登美彦風にするだろうな…とか思…

デイヴィッド・マレル『トーテム(完全版)』を読了したわけだけれど、ええと、主人公役の人物/人物像が確定されたことでずいぶんと物語の筋道がわかりやすくなり、リーダビリティが格段にあがったため(というか他のマレル作品とおなじレヴェルまで戻った、…

しばらくのあいだけっこう忙しかったが、しかしそれでもデュマレストサーガの復刊*1はやりすぎなんじゃないかと思う今日この頃、いやでもまあ我がSF幼年期のよきおもひでではあるんですけれどね→デュマレスト。ということで疲労困憊の仕事明けの現状にもかか…

先日読んだリーアム・キャラナン『漂流爆弾』[ハヤカワ文庫NV]も↓のようなアメリカン・ロマンの系譜の傍流に連なるだろう秀作だった。“日本軍が放った風船爆弾を発見して安全処理し、同時に日本軍のスパイを探し出せ”という内容紹介から喚起される勇壮なスペ…

サイコドクターぶらり旅 - ステッキによる自己防御法にて紹介されてたステッキによる自己防御法をみて一言… _,, ▼ ´∀▼ …虎眼流? ヾ(_,,)

某SF翻訳講座が届き早速あとがきに目を通して飲んでた茶を噴ッ。そして本文を今読み直してみるとわりと生真面目に講座講座してるのにちょっと驚く…まあだからこそそこはかとなくあからさまなユーモアが効くんだろう。この匙加減に魅せられてる人は人は結構多…

っていうかローレン・ケリーの正体、『連れていって、どこかへ』のあとがきにバッチリ書かれてるやん。まあLauren Kellyでググってみてもすぐわかるけどね。

早川書房が“ローレン・ケリーの正体は誰だ?著者当てクイズキャンペーン”とやらを実施中ということ知ってしかしまあどうでもいいや、っつーことで『連れていって、どこかへ』は(今月“も”すでに予算をオーヴァして本を買い込んでるために)後回しにしようと…

ギジェルモ・マルティネス『オックスフォード連続殺人』[扶桑社ミステリー文庫]を堪能する。さまざまのミステリ/ミステリ読みの暗喩でありかつ揶揄でもある衒学的挿話の数々を対位させることによって、主旋律であるところの、ある既存のミステリに使われてい…

スティーヴン・ブラスト『勇猛なるジャレグ』[ハヤカワ文庫FT]がめちゃくちゃ面白かった。幻獣の性(さが)を気質として血統の中に刻みこんだ17の氏族によってなる帝国ドラゲイラ、その中のマイノリティ“東方人”でありながら妖術と策謀による腕前で暗殺者と…

東野圭吾『容疑者Xの献身』における湯川が→ 便宜上 ←友情の名の下におこなった、関わったものすべてを奈落に落とし込まずにはおれない断罪があまりに酷薄と感じられてしまうのは、湯川という知性がその結果を当然予期し得たに違いないという確信に似た思いが…

作品社から1000部限定*1で出版された『国枝史郎探偵小説全集』[bk1/amazon/boople]は推理ものというよりもドイル、ル・ブランにも通じるエキゾチックな衒学伝奇ロマン短編であって、実に僕の趣味にマッチしてていい。こういうのを読んでいると京極夏彦がまる…

麻耶雄嵩『神様ゲーム』の悪趣味さは昔話のケレンに通じるんじゃないかな…と考えれば別にこれ子供に読ませたって問題なんてないんじゃないとか思ってしまう。だいたい子供の感性と度胸と好奇心と虚勢を甘く見すぎなんじゃないかと小一時間…とかいろいろ考え…

web小説「オーダーメイト」

これは凄いね。飛び道具もここまで来れば立派な芸で…っていうかそんな戯言を許さないテンションはもはや紙一重で、壮大(笑)ですらある。

ひと月遅れのBook Baton

持っている本の冊数:5000超。一箱に文庫本十数冊入れてるクリネックスの空き箱が目に付くところでとりあえず200超。単行本も十数冊を横積みが基本でそれがおおよそ100超ってところ。押入れや実家に退避させている本と、部屋中に散逸している漫画、YAものな…

ちくま文庫復刊セールアンケートにおいて僕がチェックしたのは以下の20点。小林信彦のオヨヨものを入れられなかったのはちょっとつらいね。マルセル・エーメの『猫が耳の後ろをなでるとき』は手に入れ損なってたのでこの機会に、とは思ってみたけど…そんなに…

でしょう。あの文章を書いたときはいわゆるランドルギャレットが多すぎるとか少なすぎるとか、いまどきの小説を読むので忙しいので古典とか読んでる暇ないよー、とか世間で言われてたころで…別に古典はよまなアカンとか説教するわけじゃないけれど、でもそん…

g:horror:id:MZTさんからブックバトンが回ってきました。明日明後日ゆっくりできそうなのでそのときに。

最近寝ぼけマナコが多いせいかどの記事をどこで読んだのか、昨日の記憶でも不確かなのはなんとも困ってしまう、そんな今日この頃。読了本は吉村萬壱『バースト・ゾーン』。田中啓文のごとく生理的嫌悪を醸し出すフリーク趣味、友成純一のごとく無力に殲滅さ…

足の小指の爪が剥がれました。 この痛み話さでおくべきかー。 ということで(…ぇ?)ようやく刊行の大森望『現代SF 1500冊 乱闘編 1975〜1995』[bk1/amazon]をもりもり読み中、っていうかこれも再読って言うことになるのかなぁ全部眼を通した…

Musical Baton

_,, ▼ ^∀▼ id:kimagureさんから回ってきました! ヾ(_,,)・Total volume of music files on my computer:4GB((DVD-RAM、DVD-R、リムーヴァブルハードディスクに退避させているものも含めれば数十倍になるはず))・Song playing right now:With Teeth(nin…

後日談もしくは後始末[20050621追記]

音楽の↓コレはそうとううろ覚えで書いたためか、This Mortal Coilの曲名を間違えたりrideとrushをごっちゃにしたり間違いが結構ある模様。気がついた部分だけこっそり直してますのだ。

なお小説はハーブ・チャップマン『カインの檻』[bk1/amazon]を読み中…あっというまに2/3近くまで読んでしまう。年末恒例のミステリベスト選には間違いなく食い込んでくるはずの力強い作品。知的連続殺人犯の内面を神格化/聖域化することなく徹底して低俗な下…