版元ドットコムより


彩流社 『〈南仏〉の創出 「癒し」の文化史 あるいは ノスタルジックな時間旅行』 矢橋透 2/10 \2,625 ((「癒し芸術」とでも呼ぶべき表象は、ナショナリズムの最盛期に発生し、「国民芸術」と並行して展開した。プロヴァンスを中心とする南仏地方は、世界文化において特権的な場であり続けてきた。かの地を舞台とした映画・小説・旅行記・料理本に至るまで、無数の文化的アイテムが生産された。煌めく陽光、豊かな自然、素朴で開放的な人間、質量ともに豊饒な食など、時代の変化を感じさせない生活のイメージは、煩瑣な日々の生活に疲れた現代人にノスタルジックな「癒し」を与え、それが流行に結びついているといえる。癒しの〈南仏〉表象は、その起源を19世紀後半に遡ることができ、小説・演劇・映画などの領域を横断しながら、現在まで150年ほどの伝統がある。本書では、この伝統を、それがいかなる作家により、どのような社会的背景から生まれ、展開してきたかを辿り、明らかにする試論である))
彩流社 『アメリカ社会と戦争の歴史 「連邦防衛のために」』 A・R・ミレット、P・マスロウスキー/防衛大学校戦争史研究会訳 2/18 \9,975 ((植民地戦争から独立戦争南北戦争第二次世界大戦、冷戦から湾岸戦争まで, アメリカの歴史は、“戦争の歴史”でもあった。個人主義、楽観主義、起業家精神、自由放任主義、民主主義、強迫観念、移り気な社会というアメリカ的特質からみる軍事史))