ビーケーワンより


祥伝社 『民宿雪国』 樋口毅宏 12/- \1,470 ((国民的画家として愛される一方、寂れた民宿のあるじとして生きた丹生雄武郎。彼の軌跡を追っていた矢島博美が、多数の証言と死後発見された日記を用いて、数奇に彩られた人生を明らかにしてゆく…。昭和史の裏面に挑む長編))

東京創元社 『千年紀の民』 J・G・バラード/増田まもる 1/- \2,310 ((ヒースロー空港で突如発生した爆破テロ。精神分析医デーヴィッド・マーカムはテレビ越しにその光景を眺めていたが、事件に巻き込まれて負傷した先妻ローラを目撃する。急ぎ事故現場に駆けつけたが、すでにローラの命は失われていた。以降、彼女を殺したテロリストを捜し出すために、デーヴィッドは自ら革命行動に身を投じることになる。高級郊外住宅地チェルシー・マリーナを“革命”の実験地とする医師リチャード・グールドと女革命家ケイ・チャーチルとの奇妙な三角関係、中産階級が興じる無差別テロという異常な状況は、デーヴィッドに何をもたらすのか? 豊かな詩情と強靭な思弁に彩られた、現代の予言者バラードの到達点ともいえる傑作))
東京創元社 『クトゥルー神話全書』 リン・カーター/朝松健監訳/竹岡啓訳 1/- \2,100 ((20世紀最高の怪奇作家ラヴクラフトの代名詞となった「クトゥルー神話大系」を丁寧に解説した決定版。ラヴクラフトの生涯を追うかたちで分かりやすく解説する。付録リストは日本版独自の最新データを追加した))
東京創元社 『また桜庭一樹読書日記』 桜庭一樹 1/- \1,680 ((直木賞受賞作家による、日々の生活と読書を綴ったエッセイ集。『桜庭一樹読書日記』『書店はタイムマシーン 桜庭一樹読書日記』『お好みの本、入荷しました 桜庭一樹読書日記』に続く第四弾は直木賞受賞の怒涛を乗り越え、結婚し、自分のペースを取り戻すまでの、相変わらずな読書三昧の日々について。読書ガイドとしても役に立つ一冊!))

東京大学出版会 『姉というハビトゥス 女児死亡の人口人類学的民族誌』 小谷真吾 12/- \6,825 ((パプアニューギニアの言語集団「ボサビ」の姉弟の「アデ」関係から、性差別とそれを生み出す「構造」を分析))
東京大学出版会 『エッシャー・マジック だまし絵の世界を数理で読み解く』 杉原厚吉 1/- \2,940 

平凡社 『江戸の罪と罰』 平松義郎 12/- \1,575 ((平凡社ライブラリー――「下手人」は死刑の一種。意外に知らない近世の刑法・刑罰を第一人者がエピソード満載で説く。時代小説ファンも必読))

ミネルヴァ書房 『三島由紀夫 豊饒の海へ注ぐ』 島内景二 12/- \3,150 ((昭和と共に生き、「仮面の告白」「潮騒」「豊饒の海」など戦後文学を代表する傑作を残した三島由紀夫。この天才の生涯の原点に、「和歌の申し子」「日本文化の申し子」という視点から迫る))

論創社 『戦後出版史』 塩澤実信 12/- \3,990