版元ドットコムより


:現代企画室 『価値ある痛み Valer la Pena』 フアン・ヘルマン/寺尾隆吉訳 7/17 \2,100 ((セルバンテス賞コレクション4――詩が何の役に立つのか? 詩人は本当に無用なのか? いくつもの問いを胸にそれでも詩人は書き続ける――なぜなら、言葉は祖国だから。詩は宇宙へと漕ぎ出すための舵だから。詩は地平線を広げる営みであり、黒く塗られた鏡の祖国だから。――チェ・ゲバラの『ボリビア日記』に登場するフアン・へルマン―――――「1967年3月21日 (……)私はサルトルバートランド・ラッセルに手紙を書いてボリビア解放運動を支援する国際基金を設立するよう頼まなければならない。(……)ペラオは、もちろん、私の指令に従うつもりでいた。そこで、差し当たっては、ホサミ、ヘルマン、スタンポニらの各グループと接触するに留め、訓練を開始するために五人の隊員を私のもとへ送ってくる一種の調整役を担ってくれないか、と提案した」ヘルマンに前後して挙げられている人名は、いずれもアルゼンチン人である。ヘルマン37歳のころのエピソードである))