ビーケーワンより


明石書店 『スラムの惑星 都市貧困のグローバル化』 マイク・デイヴィス/酒井隆史監訳/篠原雅武、丸山里美訳 5/- \2,940 ((スラムという、都市と地方の境界が曖昧になったところに成り立つ領域の急激な拡大が、これからの人類にとって根本的な問題となる。ネオリベラリズムが産み出した構造的な社会問題を、都市論の代表的論客が読み解く))

荒蝦夷 『遠野物語の原風景』 内藤正敏 5/- \1,785 

オライリー・ジャパン 『Mad Science Make:PROJECTS 炎と煙と轟音の科学実験54』 Theodore Gray/高橋信夫訳 5/- \2,940 ((「オレオクッキーを燃料にしたロケット」「コップ一杯の水と電池で水素を作る方法」「シャボン玉爆弾」など、54本の実験の決定的瞬間を写真で紹介。過激な実験を通して、科学の原理と楽しさを伝える))

偕成社 『ハンター』 ジョイ・カウリー/大作道子訳/マダジュンコ絵 6/- \1,680 ((特別な能力をもつ、ニュージーランドマオリの奴隷少年を主人公に、1805年と2005年、同じ場所に存在する2つの世界のそれぞれの物語))

河出書房新社 『ドゴールのいるフランス 危機の時代のリーダーの条件』 山口昌子 5/- \1,995 

幻戯書房 『中世幻妖 近代人が憧れた時代』 田中貴子 6/- \2,940 ((白洲正子小林秀雄などの近現代人によってつくられた中世像から日本的なるものの本質を、やわらかくも鋭く問う意欲作))

講談社 『蛻』 犬飼六岐 5/- \1,680 ((江戸時代に実在した、庶民の生活を再現した偽の宿場町。享保年間には実際に町人が住まわされた。その閉鎖空間で連続殺人が起きる。異色時代長編小説))
講談社 『悪貨』 島田雅彦 5/- \1,575 
講談社 『わたしの台所』 沢村貞子 6/- \1,785 
講談社 『悪と仮面のルール』 中村文則 6/- \1,680 
講談社 『七つの金印』 明石散人 6/- \2,310 
講談社 『西島大介のひらめき☆マンガ学校 マンガを描くのではない。そこにある何かを、そっとマンガと呼んであげればいい。』西島大介、さやわか 
講談社 『一〇〇年前の女の子』 船曳由美 6/- \1,680 ((日本のどこにでもあった昔懐かしい村に、貧しくも命たからかに生きた少女の物語。「遠野物語」100周年の今年、100歳の命の魂鎮めとして堂々刊行))
講談社 『進化の運命』 M・S・コンウェイ/遠藤一佳、更科功訳 6/- \2,940 ((生命進化の歴史は壮大な偶然の産物ではない。そこには確かな方向性があったのだ。カンブリア紀研究の第一人者が豊富な実例から明かす))
講談社 『光待つ場所へ』 辻村深月 6/- \1,680 
講談社 『マルス・ブルー』 鳴海章 6/- \1,890 
講談社 『老猿』 藤田宜永 6/- \1,890 
講談社 『柳生大作戦』 荒山徹 6/- \1,890 
講談社 『祈望』 藤崎慎吾 6/- \1,575 
講談社 『私の優しくない先輩』 日日日 6/- \1,050 
講談社 『本格ミステリ’10 講談社ノベルス 2010年本格短編ベスト・セレクション』 本格ミステリ作家クラブ選・編 6/- \1,386 
講談社 『黄昏に祈る人』 高里椎奈 6/- \945 
講談社 『カンナ 鎌倉の血陣』 高田崇史 6/- \945 
講談社 『魔界探偵冥王星O ホーマーのH』 越前魔太郎 6/- \945 
講談社 『獣の樹』 舞城王太郎 7/- \1,386 
講談社 『神戯』 神世希 7/- \2,520 ((主人公ノゾミは深夜、美少女トーマと出会う。出没する幽霊を追ううちに起こる悲劇。大いなる悪意が世界を断裂させ死を出現させたのか?秘密は解き明かされる))

集英社 『御不浄バトル』 羽田圭介 6/- \1,260 ((広告代理店と思い入社したのは、高額教材を扱う悪徳会社。精神的に追い込まれる日々の唯一の愉しみは、駅や会社のトイレで寛ぐこと))
集英社 『銀狼王』 熊谷達也 6/- \1,470 ((明治20年、開拓期の北海道に住む老猟師・二瓶。ある日、アイヌの古老から「銀色の毛並みの巨大な体?の狼が生き残っている」という話を聞き、山に分け入る))
集英社 『七人の敵がいる』 加納朋子 6/- \1,470 ((出版社勤務の陽子は、息子が小学校に入学して初めてのPTA役員決め保護者会で空気を読めず、早速「敵」を作ってしまう。働くママと7人の敵との戦いを痛快に描く))

小学館 『ストラヴァガンザ仮面の都 上』 メアリ ホフマン/乾侑美子訳 6/- \1,155 
小学館 『ストラヴァガンザ仮面の都 下』 メアリ ホフマン/乾侑美子訳 6/- \1,155 ((21世紀のロンドンと16世紀の架空都市タリアをめぐるパラレルワールドファンタジー。偶然手にした謎の手帳が、主人公の少年ルシアンを異次元の世界へと連れて行く。少年は、とんでもない陰謀の渦に巻き込まれる))
小学館 『Metro2033 上』 ドミトリー グルホフスキー/小賀明子訳 6/- \1,785 ((核の惨禍後、人々は荒廃した地上を捨て、モスクワ地下鉄の各駅がそれぞれ独立国家を営む世界。戦いを通じ、主人公アルチョムの成長を描くSFファンタジー))
小学館 『Metro2033 下』 ドミトリー グルホフスキー/小賀明子訳 6/- \1,785 

水声社 『セガレン著作集 3 二重のランボーオルフェウス王』 ヴィクトル・セガレン/木下誠訳 5/- \10,500 

世界思想社 『二〇世紀アメリカ文学のポリティクス』 貴志雅之編 6/- \2,730 ((政治的意識と無意識の文学的表出と多元的関連性の中に浮上する政治力のダイナミズム。その協和音と不協和音の戯れに、どのような20世紀アメリカの実像が姿を現すのか。作家の苦悩と格闘を見据えたアメリカ文学研究))

日本放送出版協会 『ロスト・シティZ 探検史上最大の謎を追え』 デイヴィッド・グラン/近藤隆文訳 6/- \2,310 

:藤原書店 『死体について 野間宏後期短篇集』 野間宏 5/- \\2,310 
:藤原書店 『フランス史 2 中世 下』 ミシュレ/大野一道、立川孝一監修/立川孝一、真野倫平責任編集/立川孝一ほか訳 5/- \3,990 

平凡社 『つばき、時跳び』 梶尾真治 6/- \840 

みすず書房 『小説の恋愛感触』 内藤千珠子 6/- \2,940 ((私とあなたの特別な関わりは「恋愛」と名付けられた途端に凡庸なステレオタイプの幸福に吸収されてしまう。本書のテーマ「恋愛感触」は、一般的な恋愛のイメージを超えて、人と人が結びつく可能性を描き出すためのキーターム。一般的な恋愛のイメージを超えて人と人の濃密な関係性を描き出すために、小説はどのような言葉の挑戦をしているのか。松浦理英子多和田葉子星野智幸水村美苗鹿島田真希など、恋愛の未到の境地に挑む作家の企てを精密かつ官能的に論ずる。新世代・気鋭の文芸評論家が放つ本格論考。小説の愉しみを倍加させる一書))
みすず書房 『カチンの森 ポーランド・エリート階級の抹殺』 ヴィクトール・ザスラフスキー/根岸隆夫訳 6/- \2,940 ((映画「カティンの森」(アンジェイ・ワイダ監督)のロングランと、70周年追悼行事をめぐる一連のニュースで、カチンの名はふたたび甦りました。■カチン虐殺事件とは、第二次大戦下の1940年、ソ連ポーランド人捕虜22,000人の虐殺を指示し、しかしその罪を敵国ドイツに着せた事件。虐殺死体は1943年ドイツによって発見され、ゲッペルスソ連の犯行と公言したが、ソ連は直ちに否認、ドイツ軍の犯行を主張し、英米政府はソ連の犯行を強く疑いながらも同盟国故に沈黙を守った。それからほぼ半世紀後、1990年にゴルバチョフが遂にソ連の犯行だったことを公式に認め、ポーランドに謝罪した。が、カチン関係文書は見つからないと強弁し続けた。ソ連崩壊後の1992年エリツィンが初めて関係機密文書をポーランド政府に手渡し、しかしプーチン政権になって公開が禁止され、今に至る。■ポーランドでは高等教育を受けた者は自動的に予備役将校として登録される法律があったため、虐殺された将校は職業軍人のほか、大学教授、医者など国の知的エリートだった。■著者ザスラフスキーは、束の間利用可能だった機密文書を熟読し、カチン事件が氷山の一角であること、この事件が場当たり的なものではなく、ソ連政府によって綿密に計画・実施されたことを実証(1スターリンカリーニンモロトフ、ベリア、ミコヤン他が処刑命令に署名。2銃殺後の捕虜の家族6000人の拉致、カザフスタンへの移送・強制労働についてはフルシチョフが担当)し、カチン虐殺の詳述に徒にページを費やすのではなく、歴史的・政治的な意味づけと教訓を明確にすることを主眼としている。ソ連の政治を熟知する著者が最新の資料を使い、事件全容をコンパクトに語る決定版。■ドイツでの原書出版は2006年。■2008年ハンナ・アーレント賞受賞。■20世紀の重要な事件であるにも拘わらず類書はほぼ皆無。 ■つい先日、カチンの森事件の70周年追悼の式典が営まれたが、またもや悲劇が起き、現在でも事件の真相を求め続けてきた遺族が犠牲になりました。忘れ去られた、あるいは日本では知られざる歴史だったのかもしれませんが、いまや誰もが知らないではすまされない事件に))
みすず書房 『第四人称』 外山滋比古 6/- \1,890 ((第一・第二・第三人称に比べて、タイトルは聞き慣れないことばである。しかしこれは著者によるユニークな造語で、読者=受け手を指している。演劇・伝記・書評から翻訳・新聞・裁判まで、この第四人称の存在を抜きにしては語ることができない。『修辞的残像』から『古典論』へとつづく〈外山学〉のメインストリームをなす書き下ろし。最新の論考))

ポプラ社 『監察医の涙』 上野正彦 6/- \1,260 ((2万体の死体を検死した法医学の権威・上野正彦医師が、時を経てなお忘れ難い、感動の物語。ベストセラー『死体は語る』決定版))