本やタウン:書籍近刊情報より


風間書房 『ディドロ 限界の思考 小説に関する試論』 田口卓臣 11/30 \7,875 ((18世紀フランスを代表する思想家、ドニ・ディドロの小説に関する日本で初めての本格的な研究書。))

国書刊行会 『湖畔』 ジョン・マクガハン/東川正彦訳 1/15 \2,940 ((アイルランドの湖畔に住む夫婦の日常を滋味豊かに描き、「ザ・ガーディアン」誌で過去25年の最良のイギリス小説にも選ばれた名作。))

晶文社 『動機の修辞学』 ケネス・バーク/森常治訳 11/25 \4,725 ((「修辞」をキーワードに、アリストテレスからカフカまで、言語による表現活動を根源から解明する。現代思想の源流、待望の本邦初訳。))

水声社 『世紀末の白い爆弾 ステファヌ・マラルメの書物と演劇、そして行動』 中畑寛之 11/下 \8,400 ((19世紀末のパリを震撼させた爆弾テロの閃光の中で、詩人マラルメが取った文学的「行動」の意味を新たな視点で読み解く画期的研究。))
水声社 『ゲラシム・ルカ ノン=オイディプスの戦略』 鈴木雅雄 11/下 \2,625 ((圧倒的な「吃音」詩群を遺し、ドゥルーズに賞賛された詩人のテクストと生涯を読みときながら、シュルレアリスムを書き替える試み。))
水声社 『ヴィクトル・ブローネル 燐光するイメージ』 齊藤哲也 11/下 \3,990 ((澁澤龍彦らの賞賛を浴びながら、今も深い闇の中で鈍い光を放つ「魔術的画家」の日本初のモノグラフ。掲載図版150点以上。))

創元社 『モノ学の冒険』 鎌田東二 12/上 \2,940 ((「もの」は心に働きかけ、心をゆさぶり、魂まで発動させる。日本文化独特の「もの」「心」「魂」の関係に多様な視点から迫る試み。))

中央公論事業出版 『バークレーの薔薇通り』 ジム・クロダ 11/25 \1,785 ((性とドラッグのカレッジの日々、そして仕事に生きる現在。重なり合う世界をみずみずしい筆致で描く表題作ほか3編の短編小説。))

法政大学出版局 『デューラーを読む 人と作品の謎をめぐって』 藤代幸一 12/18 \2,415 ((その生涯を日記や書簡によって辿り、フランス病疑惑や銅版画「メレンコリアI」の謎を、記号・紋章・占星術などのキーワードで読み解く。))