本やタウン:書籍近刊情報より


朝日新聞出版 『星虫/イーシャの舟』 岩本隆雄 2/20 \1,365 ((青春SF小説の傑作『星虫』が、姉妹編の『イーシャの舟』と合本となって、感涙の復活。書き下ろしの短編も加わる。))

群像社 『マリア』 タラス・シェフチェンコ/藤井悦子訳 1/20 \1,260 ((夫のヨセフとともに権力者の暴力からおさな子イエスを守り通し、人びとに希望の光を与えたマリアの生涯を描く静かで力強い叙事詩。))

勁草書房 『最小合理性』 C・チャーニアク/柴田正良監訳 2/下 \3,150 ((人間はどのくらい合理的でなくてはならないのか。従来の理想化されたモデルに代えて、有限を生きる現実的な行為者のモデルを構築。))

三修社 『ノースロップ・フライのシェイクスピア講義』 ノースロップ・フライ/石原孝哉訳 1/20 \2,625 ((『文学部唯野教授』で採りあげられ絶賛されているノースロップ・フライ教授のはじめての作品各論。シェイクスピア劇の新しい楽しみ方。))

春風社 『オーウェル文学の源流を求めて その想像的創造力の源泉』 高橋鍾 2/上 \2,940 ((作品に内在する多様で豊かな「仮説」を外在化させることが文学研究の役割と著者は言う。『動物農場』の作家の文学的営為に迫る。))

出版芸術社 『ガラスの教室』 佐島楓 2/中 \1,470 ((友情、淡い恋、春(ハル)の日常は陰湿なイジメにより、たちまち狂気の淵へ追いやられ。実体験をもとに紡がれた不確かな少女の世界。))
出版芸術社 『狂鬼降臨』 友成純一 2/中 \1,575 ((突如「鬼」が溢れ出た地上は、瞬く間に阿鼻叫喚の地獄と化した。所詮、人間は肉の塊と断じる淫虐描写で憎悪の文学を確立した傑作。))

:新潮社 『中華美味紀行』 南條竹則 2/16 \714 ((小林秀雄の「蟹まんじゅう」、満漢全席の絶品点心、北京下町のモツ煮込み。無類の中華通が出会った「ホンモノ」の数々。))

中央公論新社 『誰かのリビングデッド(3) 魔性』 海原育人 2/25 \945 ((はぐれリビングデッドのデルの主が判明。そのために敵(?)の本拠地(!?)に乗り込むプラスたちは。シリーズこれにて終幕。))

白水社 『モンマルトル風俗事典』 鹿島茂 2/下 \3,360 ((19世紀モンマルトルに花開いたカフェ、キャバレーに渦巻く人間模様を生き生きと再現。小説や絵画の一味違った楽しみ方ができる本。))
白水社 『ファッションの社会学』 フレデリック・モネイロン/北浦春香訳 2/中 \1,103 ((ファッションをめぐって、社会学のみならず美術史学、記号学、心理学など学際的研究の成果を紹介し、新たな方向性を探る。))

臨川書店 『アニメーションの映画学』 加藤幹郎編 2/下 \2,835 ((映画研究の第一人者が、ディズニーアニメからアトム、エヴァンゲリオンに至るまで、古今の作品を構造的に分析。その面白さに迫る。))

えーと、ふしぎ文学館に友成純一最凶のアレが降臨する件について…